自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

南方熊楠

2022-08-27 | Weblog

 南方熊楠(みなかたくまぐす)と言っても知らない方が多いのかも知れない。自分は、南紀の在野の、植物・粘菌・民俗学者で天才肌、というぐらいの認識であり、著作や伝記など読んだことはなかった。
 今回、2泊3日の白浜行楽に出かけたが、ホテルで東京の孫家族と合流する前に、田辺市街にある「南方熊楠顕彰館」に立ち寄った。白浜にも同様の施設があるが、こっちの方は、家族と暮らした家が保存されている。やはり、直接住んだ家などを体感する事は意味があると思った。顕彰館の方では生きた粘菌を顕微鏡で見ることもできて、細胞内で血液のように体液が流動する様子も観察し、興味深かった。家族も愉しんだ様だ。
 写真は母屋から離れて建つ8畳の熊楠の書斎。隣には書庫、標本保管用の土蔵がある。
 慶応3年に誕生し、東大の前身の大学予備門を中退し、ミシガン州立農科大学で学び、キューバ、大英博物館で働いた後、明治33年、和歌山に戻っている。在野の学者でありながら、昭和4年には昭和天皇に田辺市で進講している。組織に属せず、生きる強靭さに感服した。昭和16年75歳で没。
 この男の事を少し詳しく知りたく思った。
 

 

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