昨日に続いて、テレビ朝日の黒澤明ドラマスペシャル「生きる」を観ちゃいました。
市川森一が脚色してたようだけど、「天国と地獄」と同じくオリジナルに忠実な作りになってました。
「生きる」のストーリーは現代に持ってきてもおそろしいほどぴったりハマりますな。
役所仕事の閉塞性だとか、サラリーマン人生における生甲斐だとかってのは実に普遍的なテーマなようで。
オリジナルは昭和27年ですからね。
たいそう本質を得た脚本だったということでしょう。
陳情に来た住民が各課をたらい回しにされるあの表現もオリジナルそのまんまですが、役所仕事って変わらないんだなーと感心するやら呆れてしまうやら。
渡辺さんが生甲斐を見つける場面で、若い女性のグループが「ハッピーバースデー」を歌い出す演出もオリジナルにありましたね。
個人的に「生きる」の脚本で秀逸なのは、途中でいきなり渡辺さんの葬式のシーンに飛ぶところだと思ってます。
同僚たちに渡辺さんの生き様を回想させる形式をとることにより客観性が生まれている。
あれを一人称でやられるとベタベタになりそうなところを、ちょっと突き放すような冷徹な視線という隠し味が利くことになるのです。
松本幸四郎はさすがに巧いですね。
志村喬の強烈な印象が残っているキャラクターをうまく継承しつつ自分のものとして表現してました。
北村一輝や深田恭子も持ち味発揮してました。
市川森一が脚色してたようだけど、「天国と地獄」と同じくオリジナルに忠実な作りになってました。
「生きる」のストーリーは現代に持ってきてもおそろしいほどぴったりハマりますな。
役所仕事の閉塞性だとか、サラリーマン人生における生甲斐だとかってのは実に普遍的なテーマなようで。
オリジナルは昭和27年ですからね。
たいそう本質を得た脚本だったということでしょう。
陳情に来た住民が各課をたらい回しにされるあの表現もオリジナルそのまんまですが、役所仕事って変わらないんだなーと感心するやら呆れてしまうやら。
渡辺さんが生甲斐を見つける場面で、若い女性のグループが「ハッピーバースデー」を歌い出す演出もオリジナルにありましたね。
個人的に「生きる」の脚本で秀逸なのは、途中でいきなり渡辺さんの葬式のシーンに飛ぶところだと思ってます。
同僚たちに渡辺さんの生き様を回想させる形式をとることにより客観性が生まれている。
あれを一人称でやられるとベタベタになりそうなところを、ちょっと突き放すような冷徹な視線という隠し味が利くことになるのです。
松本幸四郎はさすがに巧いですね。
志村喬の強烈な印象が残っているキャラクターをうまく継承しつつ自分のものとして表現してました。
北村一輝や深田恭子も持ち味発揮してました。