そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

「雪沼とその周辺」 堀江敏幸

2007-09-23 23:39:15 | Books
雪沼とその周辺 (新潮文庫 ほ 16-2)
堀江 敏幸
新潮社

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以前に読んだ「いつか王子駅で」がけっこう良かったので、新たに文庫化された堀江敏幸の小説を読んでみました。
本作は、王子のような実在の場所ではなく、「雪沼」という架空の場所とその周辺の町に暮らす人々を描いた7編の短編集。
7編はいずれも、不器用ながら誠実に生きている人々を主人公とし、彼ら彼女らが生きてきた人生を振り返りながら、今の日常の一こまが切り取られます。
登場人物たちの多くは、生まれも育ちもずっと雪沼というよりも、他の土地からふとした縁でこの地にやって来て住みついたり、一度都会に出ながら戻って来たりしながら雪沼周辺で今の生活を送っています。
個人的には、ただ”過去”を語るだけでなく、現在進行形で進んでいるエピソードとのバランスがうまく取られている「スタンス・ドット」「河岸段丘」の2編が気に入りました。

ややケレン味が無さ過ぎという感はありますが、登場人物たちに対する作者のまなざしがとにかく優しいので、「いつか王子駅で」同様読後感は清涼です。
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美容院で感じる成長

2007-09-23 23:11:12 | Diary
昨日に続いて家族で外出。
今日は表参道にある美容院へ。
この美容院、去年のちょうど今頃初めて行ってみてから約2ヶ月おきに通っているので、今回で6~7回目になるんですが、子供のいる家庭が訪れやすいよう配慮がされている店なんです。

店内にはおもちゃや子供向けビデオ、TVゲームなどがそろったキッズ・スペースがあり、そのスペース以外でも子供がどれだけ騒ごうが暴れようが寛大に受け入れてくれます。
中年男性の美容師さんが一人でやってるんですが、店内も広々して気兼ねなく駆け回れます。
前回、うちのコドモが小人の置物を落として割ってしまったんだけど、「最初は”七人の小人”だったのに、来られたお子さんが壊してだんだん減っていっちゃうんですよね~」と大らかに笑ってくれたし、今日もロッドやらカーラーやらをおもちゃにして遊んでいてもにこやかに対応してくれます。
ヨメと交代で髪をやってもらいながら、途中でおむつ替えしたりおやつを与えるためにうろうろするのも全くOK。
しかも「パパ割」というのがあって、父親同伴で行くと料金を割り引いてもらえます。
ホントに助かります。
っていうかこの店を知らなかったら、美容院に行くのもどんなに苦労しただろうか、と。

それから、定期的に同じ場所に通っているので、普段いっしょに生活しているとなかなか実感できないコドモの成長ぶりが、定点観測的によくわかります。
前は腹ばいにならないと降りられなかった段差を軽々と歩いて降りられるようになっていたり。
最初に行った頃は、交代でだっこしてないといけなかったのが、だんだん歩行器に乗って進めるようになり、歩けるようになり、今では目を離して雑誌を読んだりコーヒー飲んだりしててもひとりで遊んでくれてるようになっています。
今日は初めてコドモも本格的に散髪をしてもらったんですが、場所にも美容師さんにも慣れてることもあってか、まったく嫌がることもなく切ってもらっていました。
いやぁ成長したなあ。
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