今日の日経新聞朝刊コラム「大機小機」の題目は「日本人の行動原理」(筆者は”一直”氏)。
書き出しからいきなり「日本人ほど利にさとい民族も珍しいのではないか。」と挑発的です。
最近の企業不祥事、景観無視の乱開発、エゴ丸出しの広告看板の氾濫にはじまり、故郷を捨てて都市部に集中する人口、自分たちの生活の快適性を維持するために子供を持たない夫婦の増加、といった事例を挙げて、公益よりも自らの利益を優先させる傾向が日本人には特に強いのではないか、と問いかけます。
一方、「溜池通信」の「かんべえの不規則発言」2月12日付では、『暗流―米中日外交三国志』(秋田浩之/日本経済新聞出版社)中の「戦士研究の大家である初老の元米国政府高官」の言葉をもとに、日本という国のリアクティブな特性について語られています。
米元高官は、日本が「明確な戦略に沿って動くより、外部からの衝撃に反応する形で行動する」国家であることを指摘しているわけですが、「日本企業の行動パターンがまさにそう」だと。
戦略的に自分の進む方向を自分で決めることが苦手で、何事に対してもリアクティブである日本人。
「大機小機」が言う「利にさとい」と、「溜池通信」の「リアクティブ」って、通じるものがあるように思います。
目先の利益に敏感で、情勢の変化に繊細に反応することが巧い一方で、長期的なスコープを持てずに結果的に全体の利益・公益を損ねてしまう。
ただ、一直氏もかんべえ氏も、そういった日本人の特性を必ずしも短所として捉えているわけではないんですよね。
一直氏は、そういった日本人の行動原理を理解した上で、政策を決めるに当たっては市場原理を生かすことを考えるべき、と主張しているし、かんべえ氏は、「そういうリアクティブな行動ができる国というのは、世界的に見るとそう多いわけでもなく」そういった特性を自覚した上で「情報分析国家」を目指すべき、と結論付けています。
なんだか、納得してしまいました。
書き出しからいきなり「日本人ほど利にさとい民族も珍しいのではないか。」と挑発的です。
最近の企業不祥事、景観無視の乱開発、エゴ丸出しの広告看板の氾濫にはじまり、故郷を捨てて都市部に集中する人口、自分たちの生活の快適性を維持するために子供を持たない夫婦の増加、といった事例を挙げて、公益よりも自らの利益を優先させる傾向が日本人には特に強いのではないか、と問いかけます。
一方、「溜池通信」の「かんべえの不規則発言」2月12日付では、『暗流―米中日外交三国志』(秋田浩之/日本経済新聞出版社)中の「戦士研究の大家である初老の元米国政府高官」の言葉をもとに、日本という国のリアクティブな特性について語られています。
米元高官は、日本が「明確な戦略に沿って動くより、外部からの衝撃に反応する形で行動する」国家であることを指摘しているわけですが、「日本企業の行動パターンがまさにそう」だと。
戦略的に自分の進む方向を自分で決めることが苦手で、何事に対してもリアクティブである日本人。
「大機小機」が言う「利にさとい」と、「溜池通信」の「リアクティブ」って、通じるものがあるように思います。
目先の利益に敏感で、情勢の変化に繊細に反応することが巧い一方で、長期的なスコープを持てずに結果的に全体の利益・公益を損ねてしまう。
ただ、一直氏もかんべえ氏も、そういった日本人の特性を必ずしも短所として捉えているわけではないんですよね。
一直氏は、そういった日本人の行動原理を理解した上で、政策を決めるに当たっては市場原理を生かすことを考えるべき、と主張しているし、かんべえ氏は、「そういうリアクティブな行動ができる国というのは、世界的に見るとそう多いわけでもなく」そういった特性を自覚した上で「情報分析国家」を目指すべき、と結論付けています。
なんだか、納得してしまいました。