![]() | 市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか (中公新書)間宮 陽介中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
コンパクトによくまとまった経済思想の通史。
どこかのブログで推薦されていたので読んでみました。
もともとは1991年に著者が放送大学で担当した「経済思想」講義のテキストで、加筆訂正されて1999年に新書として発刊されたもの。
メモ代わりに書き連ねれば…
アダム・スミスの古典派経済思想~歴史学派(リスト)・社会主義(マルクス)による反動~新古典派(メンガー、ジェヴォンズ、ワルラス)による限界革命~ヴェブレンによる消費の分析~ポラニーの「大転換」論による市場社会の相対化~バーリとミーンズによる法人企業の変容研究~ケインズ革命(有効需要、期待理論、貨幣論)~ハイエクによる計画経済批判~フリードマンらシカゴ学派のマネタリズム反革命
…という一連の流れを概観することができます。
まさに教科書的な一冊なので、常に手元に置いておけば有用だと思います(自分は図書館で借りたので返さなきゃいけませんが)。
面白いなと思ったのは、古典派に対するアンチテーゼとしての歴史学派・社会主義者の登場。
これって、現代の新自由主義・グローバル金融資本主義に対する反市場主義・反グローバリズムによる批判、という構図と完全に重なってみえます。
右(歴史学派)左(社会主義者)双方からの批判である点も含めて。
歴史って進歩しているようでぐるぐると周回しているようなものなのですかね。