そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

悪魔の仕組み

2008-11-06 22:52:04 | Politcs
日経新聞朝刊マーケット総合面の「大機小機」、ほぼ毎日読んでるんだけど、最近は具体性に欠ける書生談義みたいのが多くてつまらんなぁと思ってたところ、今日のは久々ちょっと面白かったので、以下メモっておきます。

タイトルは「何のための消費税増税か」。
筆者は「吾妻橋」氏。

…国民年金の納付率は、免除者も含めれば、既に五割を下回っている。この破綻が顕在化しないのは、サラリーマンの保険料から際限なく流用できる「基礎年金」という悪魔の仕組みがあるからだ。
 しかし保険料の未納は国民健康保険(国保)でも同じである。違いは、未納付分が主にサラリーマンの税金である市町村財政から穴埋めされる点にあり、国民年金のように正直に公表されないだけだ。
 今回の後期高齢者医療制度での大きな誤算は、従来の国保と同程度の保険料を年金から源泉徴収することに対する予想外に強い抵抗であった。この要因としてメディアでは年金記録への不信感を挙げているが、素直に考えれば、国保の保険料支払いを怠っていた高齢者がそれけ多かったためとも推察される。
 国民年金と異なり、国保の保険料は一応所得比例であり、消費税と同じ負担である。現行の取れるところから取る国民年金や国保の保険料の代わりに、誰もが消費額に応じて公平に負担する社会保障目的税に置き換えることは、断じて「増税」ではない。保険料負担が減るという実質的な「所得減税」と合わせれば、景気にも中立的である。むしろサラリーマンには、課税ベースが広がるだけ、一人当たりでは負担減になるはずだ。
 しかし、これを実現するには、たとえ破綻していても社会保険制度を死守したい厚生労働省と、財政再建の貴重な財源を奪われたくない財務省の省益が大きな障害となる。

後期高齢者医療制度のくだりなど事実に即しているのかやや疑問な部分もありますが、全体的には、「悪魔の仕組み」によりサラリーマンが搾取されている現状を正しく衝いていると思う。
「労働者の味方」であるはずの社民党や共産党も、馬鹿の一つ覚えみたいに「消費税率アップ反対」ばかり唱えていないで、少しはこのコラムみたいなことを考えてみたらどうなんだろう。
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終幕

2008-11-06 00:24:15 | Politcs
オバマ氏、圧勝 初の黒人大統領に<特集・米大統領選>(gooニュース) - goo ニュース

このブログで米大統領選について初めて触れたのは1月8日のこと。
長い長い大統領選もついに終幕を迎えました。
去年の今頃は、ヒラリーかジュリアーニか、などと言われてたことを思えば、ウソみたいです。

世界中で祝賀モード、オバマ万歳ムードですが、結局勝敗を分けたのは選挙戦クライマックスを直撃したリーマン・ショック、金融危機の深刻化であるのは間違いないでしょうね。
心配ないとは思いますが、まぐれ-大統領はなぜ、運を実力と勘違いするのか、といったようなことにならないよう祈ります。
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