昨日の記事で3Dテレビ普及に懐疑的なことを書いたら、ちょうど今日の日経朝刊の「クイックサーベイ」で3Dテレビに関するネット調査の結果が掲載されてました。
Q.3Dの映画などを家庭のテレビでも見たいと思う?
見たい…21%
どちらかというと見たい…34%
それほど見たいと思わない…35%
見たいと思わない…10%
この結果を以て、「3Dテレビを家庭で『見たい』55%」という見出しが躍っているわけですが、こういうのが世論調査の姑息なところです。
何の前提も無く「見たいか?」と訊かれたら、「まあ見たいかな…」と答えてしまう人が多いのも不思議ではない。
要はコストとのバランス。
当たり前だけど、3D機能の付いたテレビは、付いてないテレビより価格が高くなる。
市場価格がどれくらいに設定されるか知らないけど、価格を前提にして「それでも買うか?」と問わなきゃなんの意味もない。
前提無しの我田引水質問ですら45%もの人が「見たいと思わない」と回答した事実を重く考えるべきでは。
「どんな条件が整ったら3Dテレビを買いたいと思う?」の質問については、「従来のテレビと価格差がなくなったら(67%)」「メガネをかけなくてよくなったら(53%)」が予想通りのワンツーフィニッシュ。
メーカーにとっては価格差がなくなるほど安くなっちゃったら本末転倒。
メガネをかけなくて…については、確かに実現したらイノベーション、普及材料になるかもとは思いますが。