証券業界では「丑(うし)つまづき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)跳ねる」という格言があるそうです。
政府が昨年発表した平成22年度の経済見通しは、消費者物価が前年度比0.8/%下落、完全失業率も5.3%と高止まりすると予想されています。
今年の日本経済も先行き不透明感が漂いそうですが、格言どおり「千里を走る」ような景気回復を期待したいものです。
さて、今日は正月について調べてみました。
「正月」
正月の言い方は中国暦の(旧暦)の1月の呼称からきているそうです。
正月の「正」には「あらためる、きちんとする」などの意味があり、正月は「魂が若返えり、新しくなる月」「1年の初めの月」を意味し、本来は1月1ヶ月間をさして言いますが、いつしか松の内(7日または15日)に変わり、現在では1月1日から3日までの3日間をさして言うのが一般的となっています。
日本では古くから季節の節目に「祖霊祭」と言って先祖を奉り、家内安全と五穀豊穣を神に祈願する習慣があります。特に正月は神の祭り事の行事として盛大に行われてきました。
なお、前年に身内の不幸があった場合、正月の行事を控えめにする「喪中」の習慣は、江戸幕府が制定した喪に関する法令「服忌令(ふっきれい)」が根拠と言われています。
「元日」
元日とは年と月と日の三つの始まりであり、1月1日を表します。
「元旦」
元旦とは1年の初めの旦(あさ)のことで「1月1日の朝」のことを表します。
「おせち料理の起源および由来」
「御節」とは、中国から伝わった暦上の節目で、季節の変わり目などの節日(せちにち:節句)のことです。
「節日」には祝事を行い、祝い膳が設(しつら)えられます。この時に作られるめでたい料理が「御節料理」と呼ばれたようです。
その由来は、正月元日は、昔から山に帰った田の神を呼び戻すために祝われる重要な節日とされていましたが、ある時、凶作によって食料が枯渇し、正月に炊飯する為の釜から煙が上がらないのを高殿に昇った仁徳天皇が見つけて心を痛め、「正月に釜から煙が上がらない年は免税にする」といったことから、税逃れの目的で毎年正月は釜を休ませるようになったと言われています。
「初詣(はつもうで)」
年が明けてから初めて社寺に参拝することを言い、氏神の神社仏閣におまいりして、家内安全と五穀豊穣を祈ります。
拝礼は、神社では手を合わせ「二礼、二拍手 、一礼」が原則です。
お寺では「一礼」が原則のようです。
「破魔矢(はまや)」
破魔弓につがえる矢のことで、魔障(ましょう:仏道修行を妨げる悪魔のさわり)を払い除くものとして正月の縁起物に用いられます。
鴨居など、部屋の中の高いところに飾ります。
昨年の正月に買った破魔矢は神社に収めてもらい、代わりに今年の破魔矢を買うことが多いようです。
「正月の狂歌」
「正月(門松)は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」 (一休禅師)
(意味):正月を祝うためのめでたい門松だが、それを立てるたびに年をとるから、自分が死に近づくことの証明でもある。
この狂歌はとんちの一休さんのモデルと言われている「一休禅師」のものといわれています。
冒頭にも書いたように2010年の日本経済は先行き不透明感が漂うようです。
鳩山首相には、日本経済が死に近づかないように、安全と安心の社会を築いて欲しいと思います。
このブログの読者の皆様にとって、今年が最良の年となりますようお祈り申し上げます。