蝋梅の花
今日は我が家の庭に咲いている「蝋梅((ロウバイ)」の花をご紹介します。
「蝋梅」はロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、別名を「カラウメ(唐梅)」、「ナンキンウメ(南京梅)」と言われています。
名前に「梅」が付いているのでバラ科サクラ属と誤解されやすいですが「梅」の仲間ではないようです。
この花の原産地は中国で、日本には17世紀初期に渡来したといわれており、以来、観賞用の庭木として栽培されています。
名前の由来とされている蝋細工のような黄色の花が12月~2月にかけて芳香を放ちます。
・蝋梅は香りの強い黄色の花を咲かせるます。
「名前の由来」
名前の由来は、中国でも蝋梅と呼ばれていたからとする説や、蝋細工のような花からとする説、更に、蝋月(陰暦12月)に咲くためとするなどの諸説があるようです。
英語名では「Winter Sweet」と呼ばれ、冬に咲く花で、甘い香りが漂うことからこの名前がつけられたのではないかと思います。
そして、学名のチモナンサス(chimonanthus)はギリシャ語の「cheimon(冬)」+「anthos(花)」が語源であり、「冬の花」を意味しています。
・学名・英名の通り、冬に咲き、甘い香りが漂う蝋梅の花です。
「蝋梅の種類」
・「素心蝋梅」(そしんろうばい)
花弁やその中心部が黄色で花弁の先が少しカールしています。
・「満月蝋梅」(まんげつろうばい)
素心蝋梅のなかで、花が大きく鮮やかな黄色をしたもの選別して満月蝋梅と呼んでいるようです。
・「唐蝋梅」(とうろうばい)
花弁の中心部が暗紫色になり、花被に暗紫紅色の筋が入っているのが特徴です。
よく栽培されているのは「素心蝋梅」(そしんろうばい)といわれています。
・我が家の品種は「素心蝋梅」(そしんろうばい)だと思います。
花弁は分厚く蝋のような質感があり、非常に良い芳香があります。
しかし、種子などにアルカロイドであるカリカンチンを含んでおり有毒だそうです。
中毒になればストリキニーネ(アルカロイドの一つで、筋肉を硬直・けいれんさせる毒薬)のような中毒症状を示すそうなので、種子を誤って口に入れないように気をつけましょう。
・今年はたくさんの蕾がつきました。
蝋梅の栽培管理
「剪定」
剪定は落葉後の11月頃もしくは花後の3月頃に行います。
その方法は、・その年に長く伸びた枝には花芽がつかないので付け根から20cmほど残して切ります。
・内側に向かって伸びる短い枝も日光をさえぎる原因になるので切ります。
・ひこばえは株の勢いを衰えさせるので早めにかきとります。
「増やし方」
・種を蒔いて育てる
・取り木をする
・挿し木をする
などの方法がありますが、簡単で早く花を楽しみたいならば挿し木がお奨めです。
「挿し木の方法」
・春先に伸びた新梢を6月~7月頃に2枚の葉をつけて10㎝くらいに切り、赤玉土に挿します。早ければ3~4年で花が咲くと思います。