昨夜は「宵えびす」そして今日は「十日えびす」です。
TVニュースを見ていると、「西宮えびす」や「今宮戎神社」、「京都えびす神社」では、大勢の参拝者で賑わっており、「商売繁盛で笹もってこい」と大きな掛け声とお囃子が鳴り響いていました。
今日は恵比須について調べました。
「恵比須」は、現在では一般に七福神の一柱とされ、七福神の中で唯一日本の福の神として知られています。
「恵比須神」は、イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」の三男である「蛭子命(ひるこのみこと)」か、もしくは「大国主命(おおくにぬしのみこと)」の子である「事代主神(ことしろぬしのかみ)」とされることが多いようです。
このため、同じ恵比寿を祀る神社でも場所によって神が異なっているそうです、
「十日えびす」の原点は、御狩神事(みかりしんじ)ではないかと言われています。
この神事の内容はよく分からないようですが、大阪の住吉大社に鎮座している江比須社の神事次第には巫女が男装をして狩の舞踏をすることがあり、これがその神事ではないかと思われているようです。
鎌倉時代には、実際に狩猟をして、その多寡によって豊穣を占う農耕儀礼の風習があったといわれています。
しかし、一般的には、えびす様(えべっさん)の誕生時が1月10日であることから、誕生を祝い、あやかろうとする庶民の願いが十日恵比須の始まりではないかとされているようです。
・今宮戎神社(大阪)です。
・「祭礼期間」
祭礼期間は、関西では9日から11日までが多く、9日が「宵えびす」、10日が「本えびす」、11日は「残り福」と呼ばれています。
・「商売繁盛の神様」の謂れ
恵比須大神(えべっさん)は左腕で鯛を抱え、右手に釣竿を持っています。魚を獲ることを好み、それを穀物と物々交換したことから「商売繁盛」の神様とされて
いるそうです。
また、栄西禅師が宋の修行から帰る途中で、船が暴風雨に遭遇したとき、禅師が一心に拝むと「恵比須大神」が現れ、風雨を収めたという逸話から「水難
除け」、「交通安全」の神様としても信仰を得ています。
・「福笹」の意味するもの
「福笹」は、京都の「恵比須神社」独自の「御札」の形態が広まったものといわれています。
笹は「節目正しく真っ直ぐに伸び、弾力があって折れない、葉が落ちず常に青々と茂る」といった特徴から「家運隆昌」、「商売繁盛」の象徴となっているそうです。