大相撲初場所も終盤に入り、今場所もまた賜杯争いは両横綱を中心となった感があります。
しかし今場所は3日目に、大関魁皇が幕内勝ち星数808勝の新記録を達成し、ベテラン力士の活躍を絶賛したところです。
翌日の当ブログでも「正に『継続は力なり』」と書いて魁皇の偉業を称えました。
今日は、日頃何気なく使用しているこの『継続は力なり』の格言について、本来の意味を調べましたのでご紹介します。
この『継続は力なり』は、次の二つの意味が込められているようです。
一つは、何事も継続することは大変な努力が必要であること。
そしてもう一つは、何事も継続する中でいろいろなことが自分の力になり大きな結果が得られると言う意味です。
この格言、広辞苑やことわざ辞典を調べても載ってなく、正確な意味が分かりませんが、一般的に後者の意味合いで解釈している人が多いようです。
そこで、この格言の出典を調べました。
この格言は、大正から昭和初期に広島で活動した住岡夜晃(すみおかやこう)と言う宗教家の詩から生まれたようです。
彼は、広島の山村で生まれ、小学校教員を9年間勤めた後、職をなげうって親鸞の教えを説くことにその54年の生涯を捧げたそうです。
彼のその詩とは、「讃嘆の詩(さんだんのうた)」で、その上巻第一章の「若人よ一道にあれ」の中の、終盤七項目の二番目に詠っている次の詩にあります。
青年よ強くなれ。
牛のごとく、象のごとく、強くなれ。 真に強いとは、一道を生きぬくことである。
性格の弱さ悲しむなかれ。 性格の強さ必ずしも誇るに足らず。
「念願は人格を決定す。 継続は力なり。」
真の強さは正しい念願を貫くにある。
怒って腕力をふるうがごときは弱者の至れるものである。
悪友の誘惑によって堕落するがごときは弱者の標本である。
青年よ強くなれ。 大きくなれ。
この「継続は力なり」の意味は、人生観・処世訓、諺や各種辞典を調べても見当たらないので、インターネットで調べた結果、大分県の教育家である平松折次さんが大正13年に創設した夜間中学校の校訓になっていたことが判明しました。
そして、その解釈は、それぞれの人生や価値観に照らして、自分のためになるように、人生訓として勝手に解釈してもよいと言うことのようです。