らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「人日の節句」と「七草粥」

2010-01-07 | 雑学

早いもので、平成22年が明けて1週間となりました。
今日は五節句の一番目の節句である「人日(じんじつ)の節句」です。
そこで、「人日の節句」について調べました。

「人日(じんじつ)の節句」とは、前述したとおり五節句の一番目の節句で1月7日のことです。七草粥を食べることから「七草の節句」とも言われています。

また、「七日正月」でもあり、前日の6日は「六日年越し」と言われています。
正月最後のこの日は、七草粥を食べて1年の豊作と無病息災を願います。
日本には、古くから年の初めに雪の間から芽を出した若菜を摘む「若菜摘み」という風習がありました。
これは、旬の生き生きした、生命再生の象徴である若菜の「七草」を粥にして食べれば、自然界から新たな生命力をもらい、1年を無病息災で過ごせ、長寿を得られると信じられていたことによるそうです。

しかし、人日の由来は日本の「若菜摘み」とは関係なく、中国前漢の文人・東方朔(とうほうさく:紀元前192年頃~紀元前154年頃)の「占い書」に見られる古い習俗からとされているようです。

古来、中国では正月の1日を「鶏の日」、2日を「狗(犬)の日」、3日を「猪(豚)の日」、4日を「羊の日」、5日を「牛の日」、6日を「馬の日」とする慣わしがあり、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていました。
そして7日は「人の日(人日)」とする慣わしにより人を尊重する日として定められ、犯罪者の刑罰は行わないようにしたそうです。

この日に中国では七種菜羹(ななしゅさいのかん:七種類の野菜のあつもの)を食し、無病息災を祈る習慣がありました。
これが日本に伝わり、七種類の野菜を刻んで入れた粥(七草粥)となり、邪気を祓い、万病を除く占いとして食べられるようになったといわれています。

日本でのこの行事は平安時代から始められ、江戸時代には一般に定着し、徳川幕府の公式行事となり、将軍以下全ての武士が七草粥を食べて「人日(じんじつ)」を祝ったといわれています。
このようなことから、武家においては「人日の節句」は大変重視された祝日の一つだったようです。