らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

水間寺の「千本撞き餅」

2010-01-04 | 地元紹介
大阪府貝塚市にある水間寺は聖武天皇(724年~749年)勅願の古刹(こさつ:古く由緒ある寺)で、正月2日と3日に行われる厄除け行事の「千本撞き餅」が有名です。

今日はその珍しい水間寺の「千本撞き餅」をご紹介します。

・初詣で賑わう水間寺の本堂です。


「千本撞き餅」は毎年正月2日と3日に、16人の若者が樫の木の棒で作った杵を使って餅を撞きます。

その由来は、行基をここに導いた16人の童子が千本の木で餅をついたのが始まりと言われており、現在では、二つの臼に若者たちがそれぞれ撞き手7人、捏ね手1人の8人がチームとなり、歌にあわせて餅をついて参拝者に配っています。

・16人の若者が2チームに分かれて餅をつきます。


「千本撞き餅」の由来
掲げられている説明文には次のように書かれています。
『往時、行基大僧正がこの地を探し求めて来訪した時、十六童子が鳥羽邑(とばむら:水間寺より4km下手)にお迎えし、それより本尊出現の地に御導いてまいりましたが、この時、行基大僧正が白髪の仙人より本尊・聖観世音の尊像を拝受したのであります。
童子らは行基大僧正と共にその出現を御祝し、お餅を供養しようとして樫の木の棒を作り、歓喜雀躍(かんきじゃくやく:大そう喜んだり小躍りしてよろこぶこと)、手に手にそれを持って喜びの歌に合わせて餅を撞き、これをご本尊にお供えしたのが千本撞き行事「厄除餅」の始まりであって、今日に至るまで中断することなく伝えられているもので、真に縁起の深いものであります。』

・撞き終わると撞き棒で持ち上げて気勢を上げます。


この後、利生(仏の利益:りやく)の銭を入れた餅まきが行われます。



聖武天皇の勅願で厄難解消のため、行基が建立したのが水間寺ですが、水間寺の詳しいご紹介は後日します。