らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「くだらない」の語源

2010-01-30 | 雑学
テレビの番組でも、或いは地域の集会や井戸端会議でも「くだらない話」はつきものです。しかし、「くだらない話」が続くとその場を離れたくなります。

日頃何気なく使用している「ばかばかしい」という意味の「くだらない」が何故「くだらない」なのか、今日はその語源について調べてみました。

「くだらない」の語源を調べると、様々な説があるようです。
NHKの”言葉おじさん”の解説によれば、「くだらない」は「ばかばかしい」とか「取るに足らない」と言う意味で使用されていますが、元々は「意味が分からない」とか「訳が分からない」と言う意味があるのだそうです。

「くだらない」は「下る」と言う動詞に、打消しの「ない」がついた言葉です。
例えば、「川を下る」は、川の上流から下流へ移動すること。
「山を下る」も、山の上から下へ降りていくこと。
そして、「命令が下る」のように、上から物事が申し渡されることにも使われます。
このように「下る」には共通して、「上から下へ流れる、落ちる」と言う意味があります。

そのような意味から、「下る」という言葉は、物事がすっきり理解でき、納得できた時に使用され、上から下へスーッと流れたような感じになり、逆に、物事の意味が分からず理解できないと、下までスーッと流れない感じがすると思います。
つまり、「下ることができない」と言うことになる訳です。
このようなことから、意味が分からないことを「くだらない」と言うようになり、更に「ばかばかしい」、「取るに足らない」と言う意味に広がったと言われているのが一つの説です。

他には、江戸時代、上方から特に江戸に運ばれた品物を「下り物」と言っており、「下り傘」に「下り米」「下り酒」など、「下り物」はどれも上等で珍重されたそう
です。
逆に江戸や地方でできたものは余り上等ではなく、「下り物ではない」として軽んじられ、そこから「くだらない」と言う言葉が生まれたのではないかと言われて
おり、この説が一般的によく知られているところだそうです。(以上、HNK”言葉おじさん”より)

日頃、侮蔑したような意味で何気なく使っている「くだらない」という言葉にも、語源を辿れば深い意味を持っていることがよく分かりました。