今日3月6は、二十四節気の一つ「啓蟄」です。
「啓蟄」とは
啓蟄とは、『大地が暖まり冬眠をしていた虫たちが穴から出てくる頃』の意味です。
暦便覧にも「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴を開き出ればなり」とあり、草木が芽吹くと同時に地中で冬篭りしていた虫が春の到来を感じ、地上へ這い出してくる頃とありますが、実際に虫が活動を始めるのは一日の平均気温が10℃以上になってからなので多くの地方でもう少し先になりそうです。
この啓蟄の言葉は、中国の五経の一つである「礼記(らいき:新釈漢文大系)」の仲春の月(2月のこと)にある、「蟄虫咸(ちっちゅうみな)動き、戸を啓(ひら)きて始めて出づ」からきているそうです。
* 蟄虫(ちっちゅう)とは地面の中に隠れて、冬眠しているもろもろの虫と言う意味であり、それらの虫たちが戸を啓(ひら)いて出てくるの意味です。
「雛飾りの片付け」
また、啓蟄の日は、3月3日の桃の節句に飾り付けたお雛様を片付けるに相応しい日のようです。
昔から、雛人形の飾りつけは「雨水」の日が相応しいとされ、片付けについては、「啓蟄」の日が良いとされています。
雛人形を片付ける日が遅くなると嫁に行き遅れるといわれています。ただし、この日の片付けについては何の根拠もありません。
雛飾りをされているご家庭の皆さんはいつ頃片付けられますか?
実際には天気の良い日に片付けるのがいいようです。
「グランドホッグ」の日
この啓蟄に似たような季節の捉えかたはアメリカにもあるそうです。
フリーキャスター菅井貴子氏のブログからご紹介しますと、アメリカでは2月2日が「グランドホッグ」の日だそうです。
「グランドホッグ」とは、モグラのような動物ですが、2月2日に、この動物が穴から出てきた時、自分の影があるとびっくりして、再び冬眠に引きこもると、冬が更に6週間続くといわれ、逆にグランドホッグに影ができないと春が近いと言われているそうです。
世界各地には、その国独自の季節を感じる言い伝えたあるようですね。