昨日は、中学生の読者”ちいちゃん”からのリクエストに応えて、「チョコレートの由来」についてご紹介しました。
今日も、”ちいちゃん”からのもう一つのリクエスト、「カステラ」について調べることにしました。
カステラの語源は、ポルトガル語の「pao de Castelra(パオ・デ・カスティーリャ)」からと言われています。
「パオ・デ・カスティーリャ」とは、スペイン・イベリア半島の中央部の標高600~700mに位置するカスティーリャ地方のパンの意味で、ポルトガルの焼菓子のひとつだそうです。
日本へは、室町時代末期にポルトガル人によって長崎へ伝えられた南蛮菓子の一つで、当時は、「加須底羅」や「家主貞良」などの漢字が使われ、「かすていら」と呼ばれていたそうです。
カステラは日本では長崎が本場とされています。
「カステラといえば長崎」と言われるほどに「長崎カステラ」がよく知られていますが、この「長崎カステラ」は長崎県の銘菓という意味ではなく、製法が同じものを総称して呼んでいるようです。
カステラの一般的な製法は、鶏卵を十分泡立てて、小麦粉、砂糖(水飴)、蜂蜜などを混ぜ合わせた生地を長方形の型に流し、オーブンで焼きます。
元々は単純なレシピでしたが、日本に伝えられた後、日本独特の菓子として進化し、改良されて発展したようです。
日本の和紙を使用した包装技術は、本場のポルトガル人が長崎まで見習いに来るほど注目されたと伝えられています。
カステラを応用した菓子としては、福島県の「会津葵」、愛媛県の「タルト」、島根県の「八雲小倉」、長崎県平戸市の「カスドース」、長崎市の「桃カステラ」などがあるようです。
また、長崎カステラを洋菓子化したものとして銀装の「カステ」があり、料理では「伊達巻」もカステラの調理方法を応用したものと言われています。
2日にわたって”ちいちゃん”からのリクエストを調べました。
”ちいちゃん”テーマのご提案ありがとうございました。