らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「ヒスイカズラ」の花

2010-03-14 | 

先日、50年来の東京の友人、大澤氏から珍しい花の写真をメールで送って頂きました。
この花は、フィリピンの限られた地域にのみ自生していると言われている「ヒスイカズラ」です。
彼は時々東京の神代植物園に行くようですが、以前から花の写真を送っていただいており、この写真も多分私のために撮影していただいたのではないかと思っています。有難うございます。

私は「ヒスイカズラ」の花は見たことがなく、写真で見るのも初めてです。
読者の皆様もご覧になったことがないのでは?と思い、ご紹介することにしました。

・これが東京・神代植物園の「ヒスイカズラ」です。


「ヒスイカズラ」はマメ科ヒスイカズラ属の蔓性の植物で、高さは20m以上にもなるようです。
花房は、大きいものでは1m以上にもなり、垂れ下がって、翡翠のような青碧色で大変美しい花です。
原産地はフィリピンのルソン島やミンドロ島などの限られた地域の熱帯雨林にしか自生しないようです。

・オームの嘴(くちばし)のような形をした翡翠(ヒスイ)色が美しい「ヒスイカズラ」の花です。


「ヒスイカズラ(翡翠葛)」の英名は「Jade Vine(ジェード:翡翠 ・バイン:葛)」と言い、和名はそのままを訳した形となっています。
この植物が育つ最低温度は2度で、日本における自然環境下での栽培は沖縄が北限だそうです。
マメ科という事で花後には長さ20cmほどのおおきな実ができるそうです。


・ヒスイ色が美しいですね。関西の植物園にもあるのでしょうか?一度見てみたい花ですね。


・色が黒い右側の房は蕾でしょうか?


一房に、たくさんの鮮やかなヒスイ色の大きな花が一度に咲くと見応えがあるでしょうね。

・蔓丈20mにもなるだけあって、左側で巻いている蔓は相当太いように感じます。


(参考)
広辞苑で「翡翠」を調べました。
それによれば、翡翠とは、カワセミの異称のことで、雄を「翡」、雌を「翠」と言うそうです。
宝石にもありますが、カワセミの羽の色のように美しくつややかなものを例えて使われる言葉でもあります。