らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「花ニラ」の花

2010-03-25 | 

家庭菜園における野菜のニラはこの時期新芽が伸び始めたところですが、野草の「花ニラ」は今が盛りと花を咲かせています。
今日は星形の花弁が美しい「花ニラ」の花をご紹介します。

「花ニラ」はユリ科イフェイオン属の多年草で、原産地はメキシコ、アルゼンチンと言われています。
日本には明治時代中期に渡来したと言われ、関東地方以西で野生化したようです。

・春の日差しを浴びて一斉に花を咲かせた花ニラです。


名前の由来は、葉が韮(にら)に似ている事や葉っぱをちぎると野菜の韮(にら)の臭いがすることからつけられたようです。
花はきれいな星型をしており、英名では「スプリング スターフラワー(Spring star flower)」と呼ばれています。

・星形の花弁と縦の縞模様がとてもきれいな「花ニラ」の花です。


葉は、広線形肉質で鮮やかな緑色をしており、長さ15~30㎝で地を這うように多数束生し、野菜のニラやネギのような匂いがあります。
高さ約15~20cmの花茎の先端に3月~4月にかけて直径3㎝ほどの白や薄紫の美しい星型の花を咲かせます。

・この花を見ると散歩の途中でも思わず足が止まります。


この「花ニラ」は食べても特に害はないと言われていますが、まずくてお奨めできないそうです。
しかし、西洋甘菜(せいようあまな)と言う別名があるように、花には葉の匂いからは想像できないような甘い芳香があり、日本では園芸植物として栽培されているようです。
「花ニラ」は寒さに強く、5年くらい植えっぱなしにしておいても毎年球根が増えて花を咲かせます。
昨年、我が家では「花ニラ」を捨てるつもりで鉢から抜いて庭の隅に置いていたところ、今は根を伸ばして生き生きとしており花も咲います。
それくらい手間のかからない観賞用植物です。
結局、我が家では捨てずにそのまま咲かせています。