らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「放送記念日」について

2010-03-22 | 雑学
3月22日は「放送記念日」だそうです。そこで放送記念日について調べてみました。
その結果、次のような幾つかの放送記念日がありました。

・2月  1日の「テレビ放送記念日」。
        1953年(昭和28年)2月1日NHK東京放送局が日本で初めてテレビの本放送を始めた日です。
・3月22日のラジオの仮放送を始めた「放送記念日」  
・6月  1日の「国際放送記念日」
        1935年(昭和10年)日本放送協会が海外向け短波ラジオ放送のラジオ日本の本放送を開始した日       
・9月10日の「カラーテレビの放送記念日」
        1960年(昭和35年)日本放送協会および民間放送4局がカラーテレビジョンの本放送を開始した日
・12月1日は「デジタル放送の日」
        2000年(平成12年)日本初のデジタルハイビジョン放送、BSデジタル放送を開始した日

この内、今日は3月22日のラジオの仮放送を始めた「放送記念日」についてご紹介します。
この「放送記念日」は、大正14年(1925年)3月22日に、NHK(当時東京放送局)がラジオの仮放送を始めたのを記念して昭和13年に制定したものです。

「放送局の誕生」
大正14年(1925年)、ラジオといえば現在のITと同様に当時の最先端技術であり、事業許可の出願者数が東京で27件、大阪で22件、名古屋で12件と多数に及んだそうです。
こうした中、逓信省では、東京の27団体を一つにまとめて東京放送局として許可することを決定し、設立認可を出しました。
同様に大阪・名古屋でも認可が下り、コールサインは東京放送局がJO,大阪放送局がJO,名古屋放送局がJOと決められたそうです。

「正確な情報伝達の必要性」
この時期に放送局が相次いで誕生した理由は、大正12年の関東大震災の影響によるものと言われています。
その影響とは、この大震災は「外国の攻撃によるものらしい」という根も葉も無い噂が飛び交い、外国人が襲撃されると言う事件が多数発生した事によるものです。
そこで、東京市長だった後藤新平氏はどのようなときにも瞬時に正しい情報を国民に伝えるメディアの必要性を痛感したと言われ、特にこの事業に乗り気であったと言われていたようです。

「ラジオ放送の意義」
ラジオ放送開始式の式典で、後藤新平総裁はラジオ放送の意義として次の4点を挙げられたそうです。
 1.文化の機会均等。
    放送は地域・年齢、性別に関係なく聞くことが出来る。
 2.ラジオを取り囲んでの家庭内での団欒。
    外に行かなくても家で寄席などが聞ける。
 3.社会人でも放送を通して教育を受けることが出来る。
 4.経済機能の敏活化に寄与する。

「ラジオブームとシャープ㈱」
放送開始時のラジオ受信契約者は5455人だったそうです。
先に書いたようにラジオは当時の最先端技術であり、ラジオの前には毎日のように人だかりが出来たそうです。
更に、今では考えられませんが、当時はラジオを買うのにもいちいち役所の許可が必要だったそうです。
このラジオブームに便乗したのが大阪のシャープ(現在:シャープ㈱)で、鉱石ラジオを発売したところ飛ぶように売れたと言われています。

(参考)
鉱石ラジオとは、真空管ラジオが普及する前に広く用いられたもので、方鉛鉱や黄鉄鉱などの鉱石の整流作用を利用したAMラジオ受信機のことです。

・鉱石ラジオとはこのようなものです。(当時、価格は3円50銭だったそうです)



なお、今日の記念日はラジオの仮放送を始めた日ですが、本放送は1925年(大正14年)7月12日に、東京中央放送局が日本で初めて開始したそうです。