らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「土筆(つくし)」の語源

2010-03-20 | 

先日、散歩をしていたら土筆(つくし)の群生地を見つけました。こんなにまとまって土筆が生えているのを見たのは初めてなので思わずシャッターを押しました。
そこで、今日は皆さんよくご存知の土筆(つくし)について改めて調べてみました。

土筆(つくし)とは、トクサ科、トクサ属に属する多年草で、日本のトクサ類では最も小さいもと言われています。
浅い地下に地下茎を伸ばしてよく繁茂し、日当たりの良い土手などに生えます。
土筆(つくし)はスギナ(杉菜)の胞子茎です。毎年3月~5月に筆のような形をした胞子茎を出し、「袴(はかま)」と呼ばれる茶色で輪状の葉が茎を取り巻いています。

・群生している土筆です。


土筆の成長後には、それとは全く外見の異なる、茎と葉からなる栄養茎を伸ばします。
それがスギナ(杉菜)で、その茎は鮮やかな緑色をしており、草丈は10~40cmになります。
主軸の節ごとに関節のある棒状の葉を輪生させ、全体を見るとスギの樹形に見えることからスギナ(杉菜)と呼ばれています。
スギナ(杉菜)は防除が困難な雑草の一つで、田畑に生えてくると除草に困難をきたします。

・胞子が開いてきている土筆です。


「つくし(土筆)の語源」
「つくし」の語源は、スギナにくっついて出てくる事から「付く子」、袴のところで継いでいる様に見えることから「継ぐ子」となった説が有力とされています。
また、漢字の「土筆」は、土から出てきた胞子茎が伸びきる前は先端まで「袴」に覆われており、その形状が「筆」に似ている事から「土筆」と言う字が当てられるようになったのではないかと考えられているようです。



「山菜」
土筆(つくし)は草丈10~25cm位になり、春を告げる代表的な野草といわれており、山菜としても親しまれています。
食べごろは、胞子が詰まっている筆先部分が未だ開かないうちで、袴を取って茹でて灰汁を抜き出して軟らかく煮たり、佃煮にしたりして食用とします。

・これがトクサです(ウィキペディアより)
Equisetum hyemale.jpg

「薬用効果」
土筆(つくし)の成長後に伸びてくるスギナ(杉菜)の栄養茎の全草を乾燥させたものは、生薬名を問荊(もんけい)といい、利尿作用のある生薬として利用されています。
最近では花粉症対策としても効能があるとの発表もあり、注目されているようです。