18日に「彼岸入り」した「お彼岸」は今日が「彼岸明け」となります。
彼岸の由来と行事については18日にご紹介したところですが、今日は何故お彼岸にお墓参りをするのか、「彼岸」と「墓参り」の関係について調べました。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を「至彼岸」略して「彼岸」と言うのに対し、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を「此岸(しがん)」と言います。
そして、「彼岸」は西方に、「此岸(しがん)」は東方にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む春分と秋分は、「彼岸」と「此岸(しがん)」が最も通じやすくなると考えて、先祖を供養するためにお墓参りをするようになったと言われています。
この「お彼岸」の風習は日本独自の伝統的な文化であり、他の仏教国にはないそうです。
それは、日本では正月など神道にまつわる行事を行う一方、仏教を説いた釈迦の教えも受け入れてきたこと。
また、お彼岸は「日願」でもあるため、太陽の神を信仰する神道と結びつきやすかったこと。
更に、春の種蒔きや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながっていること。
などから、日本では「お彼岸」のお墓参りは大切な行事となって現在に至っているようです。