らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

レンギョウ(連翹)の花

2010-03-23 | 

春の訪れと共に、各家庭の庭に植えられている花木は開花し、道端の野草はこの時を待ち望んでいたかのように、色とりどりの花を咲かせています。
これらの花を見ながらいつもの散歩コースを散歩していると、熊取:長池公園で黄色が鮮やかな「レンギョウ(連翹)」の花を見つけました。

そこで、今日は「レンギョウ(連翹)」について調べました。

「レンギョウ(連翹)」は、モクセイ科レンギョウ属の落葉低木です。
原産地は中国で、日本への渡来は平安時代初期と言われています。しかし、実際に渡来した時期は定かではなく、江戸時代前期に栽培の記録があることから江戸時代だと言う説もあるようです。
和名の「レンギョウ(連翹)」の名前は漢名の「連翹」を音読みしたものと言われています。
別名をレンギョウウツギ(連翹空木)と言い、古名は「いたちはぜ」、「いたちぐさ(鼬草)」と言うそうです。

・熊取:長池公園のレンギョの花です。


「レンギョウ(連翹)」の果実にはルチン(rutin)などの成分が含まれており、漢方薬として利用されています。
漢方医学では「連翹」と呼ばれて、解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤、腫瘍・皮膚病などの鎮痛剤に用いられているようです。
また、「レンギョウ(連翹)」に含まれている、トリテルベン、モノテルベングリコシド、リグナンなどの成分には強い抗菌作用があると言われています。

・これがレンギョウの花です。


「レンギョウ(連翹)」の種類には、「チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)」、「シナレンギョウ(支那連翹)」、「ヤマトレンギョウ(大和連翹)」などがあります。
・チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)
 花はやや大きめで細長い、幹は弓状に曲がり鋸歯がほぼ全面にあり、「シナレンギョウ」よりも葉の幅が広い。
・シナレンギョウ(支那連翹)
 花は下向きに咲き、淡黄色、枝や幹は直立し、鋸歯が葉の先端部分にあります。
・ヤマトレンギョウ(大和連翹)
 日本固有の「レンギョウ(連翹)」で岡山県の北部を中心に分布しているそうです。

・傍で見る、黄色一色のレンギョウの花はとてもきれいです。


詩集『智恵子抄』で知られている詩人の高村光太郎は、連翹をこよなく愛したそうです。
このため光太郎の命日である4月2日は「連翹忌」とも言われているそうです。