「冬眠をしていた虫たちが穴から出てくる頃」と言われる「啓蟄(3月6日)」が過ぎると、家庭菜園でも春野菜の準備が始まります。
そうした中、今日は「イチゴ栽培(その3)」としてマルチングをご紹介します。
昨年までの私のイチゴ栽培は、幅80㎝の畝に二条植えをしていましたが、毎年、収穫時期になると葉が茂って中心部に日光が入りにくくなり、風通しが悪くなって雨後には”灰色かび病”などの病気が度々発生しました。
今年はこれまでの栽培方法を”チェンジ”し、畝幅を狭くして1条植を試みています。
そして、生育状況や風通しの良否、かび病などの発生状況などを比較してみたいと思っているところです。
・黒ビニールによるマルチングの前の畝です。
2月下旬の初夏を思わせる暖かさによってイチゴ株の中心芽が急に伸び始めてきました。
新芽が広がってくるとマルチングの時に新芽を傷めるので、その前にマルチングを行います。
マルチングの前に、乾いている畝に2日にわたって水遣りを行い、更に、古い下葉を取り除き、病害虫予防の消毒をして、その翌日に黒いビニールでマルチングをしました。
マルチングの方法は、黒いビニールを畝に覆い、カッターナイフで株の上を十文字に切り、そこから手を入れてイチゴの葉を傷めないように丸めて握り、ビニールの上に導き出します。
・黒いビニールでマルチングをした畝です。
マルチングの前に散布した消毒が効いているのか、マルチングから10日ほど経った現時点では病気の兆候は見られません。
株の中心部には花芽がつき始め、早いものは花が咲いてきました。
・マルチングから1週間ほどで蕾がつき始め、一部では花が咲き始めました。
今年は「とよのか」と「あきひめ」の2品種を各50本余り植えていますが、植えた畝の下をモグラが穴を掘っており、例年ほど株の発育状況はよくありません。
この後、下葉の整理や冬の間に付いた花の除去などの手入れを行い、4月初旬にもう一度消毒して、5月の連休の頃の収穫を待つことになります。
(参考)
・イチゴはリンゴや梨と同じバラ科の植物で多年草です。
・原産地はアメリカ、南米のチリと言われています。
・生育温度は10℃から25℃くらいの温度が適温といわれ、10月に定植した苗は4月に花が咲き、5月初旬に収穫できます。
・苗作りはランナーと呼ばれるツルを育てて植えつけます。