互いに力を出し合って、激しく争うことをたとえた慣用句に「しのぎを削る」があります。
今日はこの言葉の由来を調べました。
『しのぎを削る』の「鎬(しのぎ)」とは刀の一部分で、刃と棟(むね)(背の部分)の間で稜線をなして高くなったところを言います。
武士や侍が、激しい戦いを繰り広げると、'鎬'の部分が削られるような感じがしたそうです。
ここから、刀と刀をぶつけ合う激しい戦いを『鎬を削る』というようになり、その後、幅広い分野で、熾烈な争いの様子を表す言葉としても使用されるようになったと言うことです。
・刀の刃と棟との間にある刀身を貫いては走る稜線「17」の部分が「鎬(しのぎ)」です。参考までに「14」は刀身、「15」は切っ先、「16」は刃紋です。(ネットより)
なお、苦しみに耐えて何とか切り抜ける意味の「「凌ぎ」を用いて、「凌ぎを削る」と表記されることがあるようですがこれは間違いで、正しくは刀の「鎬」なのでご注意ください。