らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

穴があったら入りたい

2013-08-29 | 雑学

恥ずかしくて人に顔を見られるのがつらく、どこかに身を隠してしまいたい、と思う気持ちを例えた諺に「穴があったら入りたい」があります。
この諺の出典は日本の故事からと思って調べたところ中国でした。

中国・前漢時代の政治思想家・文章家である賈誼(かぎ:紀元前200~紀元前168年)がまとめた新書からのようです。
それによれば、魯(ろ)の国の単父(ぜんぽ)と云う町に斉(せい)の国が攻めてくることを知った魯(ろ)の地方領主の季孫(きそん)は、町長である宓子(ふくし)に、実った麦を奪われないように全員で町中の麦を急いで刈り取るように命じました。
しかし、町長の宓子(ふくし)がその通りにしなかったために、麦はまんまと敵に取られてしまいました。

その事を問い正された宓子(ふくし)は「今まで作業をサボっていたような者にまで麦を刈り取らせたら、また敵が攻めてくればいいと思うようになる。
麦はまた来年蒔けばいいが、曲げてしまった気持ちはなかなか直せない」と答えました。

それを聞いた領主の季孫(きそん)は自分の浅はかさを恥じて、身の置きどころがないと思い、穴があったら入りたい。宓子(ふくし)に会わせる顔がないほど恥ずかしい。」と言ったそうです。
この事が元となって生まれたのがこの諺だそうで、「穴があれば入りたい」「穴があるなら入りたい」とも言います。

今、他国の領海に平気で侵入を繰り返す中国の指導者たち、世界各地の観光地で無礼を働く中国人観光客達、中国には恥の文化が無いと思っていましたが、2200年前にはこのような立派な人たちがいたのです。
中国の国民には自国の歴史を学んで欲しいし、更に、日本の支援で経済大国となったことをよく認識してもらい、恩を仇で返すようなことは止めてもらいたい。