らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ピンはね

2013-08-27 | 雑学

他人の利益の上前を搾取することを『ピン撥(は)ね』と言いますよね。
古くより暴力団や建設業、人材派遣、芸能興行などで、労使の力関係によって否応なく生じる理不尽な慣行として広く行われてきましたが、最近は悪しき慣行として認識されるようになってきているようです。

なぜ利益の上前を搾取することが「ピンはね」なのか?
今日はその語源について調べました。

『ピンはね』は『上前をはねる』とも言い、意味は「人に渡すべき金品から一部を取ること」ですが、“上前”は、“上米”が変化した言葉だそうです。
“上米”は、室町時代には「年貢米の一部」 を、江戸時代には「通行税の一種」を指し、"はねる"は、「かすめ取る」の意味で、ここから「利益の一部を取ること」を『上前をはねる』と言うようになりました。

一方、「ピンはね(ピンをはねる)」の“ピン”は、ポルトガル語のpinta(ピンタ)が由来で、その意味は「10%(一割)上前」だそうです。
そこから「ピンをはねる」は「一部・一割」を「かすめ取る」ことを指し、「上前をはねる」と同じように使われるようになったそうです。

この「ピンはね」はウィキペディアによれば、最近では人材派遣業者がそうした風潮に乗り、ピンハネを堂々と行っており、利ざやは大きな場合は50%以上となっているようであり、また、建設業においては古くから元請けが下請けに丸投げを行い、監理もせず利益のみを得る手法が伝統的に行われてきています。
更に暴力団では上部組織が下部組織より会費、交際費などの名目で上納金を徴収することによってピラミッド型の組織が維持されているということです。