大阪南部・熊取地方は24日から26日までの秋雨前線通過による豪雨の後、朝夕はすっかり秋らしくなりました。
それを証明するかのように一昨日の早朝には秋を代表する雲と言われている「ヒツジ雲」が上空に広がっていました。
空一面に広がった「ヒツジ雲」を見るのは極めて珍しいと思われるのでご紹介します。
ひつじ雲は基本雲形(十種雲形)のなかの「巻積雲」或いは「高積雲(こうせきうん)」で、小さな塊状の雲片が群れをなして、斑状や帯状の形をつくり、白色で一部灰色の陰影をもつ雲のことです。
まだら雲、叢雲(むら雲)とも言われており、比較的高い空に現れる雲です。
形や大きさの揃った小さな雲が等間隔で広がり、ひつじの群れのように見えたりすることから、そう呼ばれます。
・8月28日午前6時3分、自宅前から撮影
ところで「うろこ雲が出たら3日のうちに雨」、「ひつじ雲が出ると翌日雨」というような、うろこ雲やひつじ雲を悪天の予兆とする諺が全国にたくさんありますが、これはかなり当てになる諺で、まず7割くらいは当たるらしいです。
気象予報士の森氏によると、なぜ巻積雲や高積雲が悪天候の予兆なのかというと、そのヒントは味噌汁にあるそうです。
味噌汁(豚汁のようにあまり具沢山でないほうが望ましいです)に手をつけずにしばらく放置すると、表面に所々味噌が湧き上っては沈み、まだら模様が現れてきます。
この現象は、暖かいお味噌汁の表面が冷えることによってお椀の中で小さな対流がいくつも起こるもので、ベナール対流という現象だそうです。
巻積雲や高積雲もまさに同じ現象で、上空で対流が起こり始めていることの現れなのだそうです。
このように上空で温度のアンバランスが生じるのは、空気の入れ替えが始まっている可能性が高く、高気圧が抜けかかっていて、低気圧や前線が接近していることを示唆しており、このことから巻積雲や高積雲が現れたあとは天気が悪くなるということが予想できるのだそうです。
・午前8時28分、畑からの撮影です。
大阪地方は今日夕方には雨の予報が出ています。
今日ご紹介している「羊雲」ですが、前記の諺と照らし合わせてみると「翌日の雨」ではないことから、或いは「うろこ雲」なのかも知れません。