頼成(らんじょう)の森だより

「県民公園頼成の森」総面積は115ha
東京ドーム25倍、日々の!写真を中心に
森の今をお伝えします

悲劇の植物分類

2023年04月23日 | 紅葉
前にブログで少し触れましたが、
近年遺伝子解析による分類が発展し主流になってきているようです(APG体系)。

植物図鑑はそれについて行っていません。
なので、科名など、いちいちネットで調べる必要が生じます。

ミヤマガマズミ
ミヤマガマズミは、
手元の図鑑では、スイカズラ科。
ウィキペディアでは、レンプクソウ科

何でしょうか、レンプクソウ。
図鑑などにはこうあります。
林内に生育する多年草。
レンプクソウ科の植物は、日本ではレンプクソウの1種のみ。
世界に目を向けても2種類のみ、1科2種、大変な小所帯です。

ところが、APG体系によってガマズミ類やニワトコなどが、この極小の、しかも草の所帯に引っ越し、レンプクソウ科は一気に200種近くになったのです。

ただ1種の草が、そうそうたる樹木を率いる、
レンプクソウの歓喜たるや如何ばかりだったでしょうか。

これは、仲間の大量離脱がおこったスイカズラ科の悲劇でもあります。


話はここで終わりません。
さらなる悲劇がおこります。

レンプクソウの栄光は続きませんでした。
学者の投票により、2017年レンプクソウは逆吸収されガマズミ科となったのです。
レンプクソウ科は消滅しました。

涙を誘います。
レンプクソウはラテン語で「何の取柄もない」だそうです。
滂沱の涙です。

時代に翻弄されたレンプクソウ、
「レッドデータブックとやま」では、絶滅の危機に瀕している種とされています。

レンプクソウ、私、聞いたことも見たこともありません。
しかし、見つけたら大事に見守りたいと思っています。

(追記)
ネットでは、情報が交錯しているものもあります。
上記はいろいろ見て、正解と思われることを記しました。
ガマズミ類やニワトコなどはガマズミ科とするのが主流のようです。

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白い花

2023年04月23日 | 紅葉
昨日「となみチューリップフェア」が開幕しました。
初日の満開宣言は、70余年で初と新聞にありました。
運営者の皆さま、天気との戦い大変お疲れさまです。 

色とりどりは、チューリップにお任せして、シンプルに白い花を拾ってみました。

若葉の緑が目に染みます。



なにかと杏仁豆腐の香りがします。
ウワミズザクラ、バラ科

木の下、目の前50cmの所で、ハナアブ?が3秒ほど空中静止していました。
揺れません、恐るべきホバリング能力、オニヤンマに匹敵します。


早くも咲いていました。
ツクバネウツギ、スイカズラ科

花の開きそうなのを一つだけ見つけました。
ホオノキ、モクレン科

見上げて撮るしかなかった。
アズキナシ、バラ科
頼成の森でバラ科で、そこそこ高木になるのは、サクラ類を除くと、
アズキナシ、ザイフリボク、オオウラジロノキ、ウラジロノキです。

花はまだですが、装飾花が開き始めました。
ケナシヤブデマリ


純白、清楚。
ミヤマガマズミ

後の2枚は、見た順からいうと最初でした。
最後に持ってきて、科名を隠したのは次回に向けての秘密です。




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