どうやら安倍首相は「悪いのはぜーんぶブロック経済なんだもん。日本は悪くないんだもん」とでも言いたいようなのである。何と幼稚な理屈だろう。その上で「ブロック化なんかせず、開かれた自由貿易体制を推進すれば、世界は繁栄し平和になる」というノーテンキな結論を導きだすわけである。戦後70年談話にかこつけてTPP推進まで正当化しようというわけだ。やれやれ。TPPは、加盟国の内部と外部で関税率に差をつけるという、最悪の形態の差別主義的なブロック経済に他ならない。まさに戦争の原因にしかならない愚行である。安倍首相が、戦争の過去の教訓から「自由で、公正で、開かれた国際経済体制」で世界平和を推進するというのであれば、いますぐTPP交渉から離脱せねばならない。 . . . 本文を読む