代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

民主制が壊れるのが先か、水が入れ替わるのが先か

2015年08月09日 | 運動論
ガメ・オベール氏「日本社会は20年の停滞と、覆えなくなった衰退の苦しみを通じて、おおきく変わりつつある。遠くから見ていて、最も顕著な変化はいままでの攻撃的糾弾的な口調が疎まれだして、古く感じられて、『議論をしたい』『自分の意見を聞いてもらいたい』という自由社会ができあがっていくには絶対に必須の姿勢が若い世代を中心に生まれてきたことだとおもう。これだけたくさんの、急進的右翼、体制側、反体制側、リベラル・・・あらゆる階層の「ガミガミおっちゃん」「皮肉屋おじさん」「軍人口調の軍師気取りおやじ」たちに囲まれながら、まっすぐに自分が保持している自由の主張に向かった若いひとびとの魂は、他国、とりわけアジアの若い世代のなかにおおきな共感を呼んでいる。民主制が壊れてしまうのが先か、かろうじて踏みとどまって、民主制という容れものが戦後70年間、『国民的情緒』として湛(たた)えてきた澱んだ全体主義に、自由主義の新しい、冷たく透明な水がいれかわっていくか、時間との競争で、はらはらするような気持ちで見ています」 . . . 本文を読む