代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

上田市の議会条例に赤松小三郎登場

2013年04月30日 | 政治経済(日本)
 信州上田市で「議会基本条例」を策定しているという。その前文で日本で初めて普通選挙による議会政治の確立を提唱した赤松小三郎を紹介することが決まったという。下記サイト参照。

http://uedanavi.naganoblog.jp/e1238686.html

 赤松小三郎の建白書の中から、ぜひ条例の前文に盛り込んでほしいのは、議員選出の方法について論じた以下の文章である。

「人選の法は、門閥貴賎に拘らず道理を明弁し私なく且人望の帰する人を公平に選むべし」

 これは議会政治の理想を述べたものであり、いまだに日本では実現されていない。議員は、親の七光という門閥や政治資金の有無という貴賎でその選出が左右され、私欲に満ち、業界団体の意向を受けて道理を捻じ曲げる。
 ぜひ赤松小三郎の故郷の上田で、この理想を実践してほしい。

 国であれ地方であれ、およそ議会なるものは、この理想を掲げるべきなのだ。
 押し付け憲法ではない、日本人独自の憲法というのであれば、幕末の日本人の中から最初に提唱された議会政治の理念であるこの文章を、日本国憲法の前文に盛り込むのがよいだろう。
 
 この精神が条例や憲法に規定されれば、当然、企業献金は全面禁止とされねばならない。一部企業や業界団体の私的利益の意向を受けて、献金をもらって道理を捻じ曲げるような議員は、利益相反行為となり罰せられねばならない。
 
 

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