代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

まだ正論が通る余地はかろうじてあった ―子宮頸がんワクチン推奨中止

2013年06月15日 | 政治経済(日本)
 本日(2013年6月15日)の朝刊各紙が伝えています通り、厚生労働省の厚生科学審議会の専門部会は子宮頸がんワクチンの「積極的に接種を勧めることは控える」と結論づけました。まだ定期接種の対象からは外されていないので、犠牲者を完全になくせるわけではなさそうですが、少なくともこれによって接種者は激減し、危険性を知らずに受けて犠牲になる方々を大幅に減らせることでしょう。
 この世界は強欲企業と癒着する政治家・官僚・御用学者の思うがままで、人の命も利権の対象になるのかと、正直、絶望的な思いでいました。「ああ、まだこの国に正論が通る余地が若干なりといえどもあるんだ」と、本当にうれしいニュースでした。
 
 「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の皆様の活動の成果だと思います。皆様のこの間の活動に敬意を表するとともに、被害にあわれ今も苦しみ続けている少女たちの一刻も早い回復を願います。

 被害者連絡会の方のブログを読むと、審議会では3:2で本当に僅差の薄氷の勝利だったようです。かろうじて正論が通ったのは、被害者連絡会の方々の悲痛な訴えが届いたからでしょう。下記サイト参照。
 http://ameblo.jp/3fujiko/

 ワクチン製造元の会社からお金をもらってきた利益相反御用学者の方々は最後まで抵抗したそうです。このようなことが繰り返されないためにも、今後、利益相反委員を審議会から完全に排除することを法制化する必要があります。

 被害者連絡会の事務局長を務め、子宮頸がんワクチンの危険性と、推進の背後にある利権構造を告発してきた日野市議会議員の池田としえさんの勇気と行動力には、同じ日野市民として心から敬意を表します。
 池田議員のHPとツイッターは下記。

http://ikedatoshie.com/
https://twitter.com/toshi2133

 池田議員のツイッターすごく迫力があって感動的な内容です。ますます頑張っていただきたいと存じます。

【追記】

 厚生労働省が作成し、専門部会に提出されたサーバリックスとガーダシルの接種による重篤な被害患者の症例についての一覧は下記サイトに。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000032bk8-att/2r98520000032bqk.pdf

 しかし被害の実態はエクセルの資料などでは十分に伝わらない。被害者の方々が自らの症状を厚生労働大臣に訴えた悲痛な手記。池田議員のHPからリンクしてあります。
http://www.hohoemishika.com/HPVvaccine_sideeffect_cut.pdf
 「能がかき回されるようだ」
 「計算ができない」
 「光がまぶしくて外出できない」
 「身体も痛いですが、もっと心も痛いです。・・・長年の夢は絶たれました。大好きだった勉強もスポーツもできなくなりました」
  ・・・・
  ・・・・ 
 この責任をだれが取るのでしょうか?



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おどろきました (^^;)
2013-06-18 00:03:36
このワクチンには副作用があって体に痛みが出る人もいる、というところまではなんとなく知っていましたが、こんなに重いとは知りませんでした。
ワクチンで予防できたらいいですが、体を壊しては仕方がありません。治療薬ならまた話は別ですが、予防接種にしてはリスクが高いような気がします。
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Unknown (リスクに見合うメリットなし)
2013-06-21 11:59:13
 国会でこの問題を追及してきた、はたともこ議員(生活の党)によれば、「10万人に3人に前がん病変予防効果が「期待」されるだけの一方、サーバリックスの重篤な副反応は、10万人に28.7人と試算できる」とのことです。下記サイト。

http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/c/e66e31961fd4fd7a27628fba9361277e

 重篤患者は、全員がカミングアウトしているわけではないことを考えれば、「リスクに見合うメリットなど全くない、即刻、定期接種の対象から外すべき」という結論になるのは自明かと思います。
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