今回の解散総選挙の事態は、小選挙区制が招いた悲劇である。
二大政党のどちらかに所属せねば当選は難しいという小選挙区制の力学を利用して、小池知事はどうやら民進党のリベラル層を公認せずに追い出しにかかる模様。議員の個性や多様な政治的意見はますます失われていく。すでに「大政翼賛会状態」という形容がふさわしいだろう。
こうなることは20年以上前から分かっていた。1994年、小選挙区制の導入が国会で審議されていた当時、学生だった私は、「小選挙区制など導入すればファシズムになる」と訴え、キャンパス内で抗議のハンガーストライキなども行ったものだった。しかし、当時の大学のキャンパスの中など、本当に寒い雰囲気だった。
「お前らがそんなことやってもムダやろう」などとも言われたが、余計なお世話だ。貧乏学生にとってのハンストは、ムダどころか節約になるのだ。
現在の小沢一郎氏の姿勢はそれなりに評価するものの、あの当時の私は小沢一郎という政治家を本当に憎んでいたものだった。実際、小選挙区制導入の張本人としての小沢一郎氏の責任は、消えることはないだろう。中選挙区制のままだったら、これほどヒドイ日本にはなっていないだろう。
小池氏がやっているように安保や憲法を踏み絵にして、多様な意見を排除しようなどという暴挙は、中選挙区制や完全比例代表制のもとでは起こらない。
おりしもドイツでも総選挙が行われた。完全比例代表のドイツでは、緑の党やFDPや左派党などの小政党もちゃんと支持率に応じた議席を確保できるので、政治的意見の多様性は確保されていて健全だ。多様な政策的アイディアも次々に出てくるし、新自由主義や排外主義で一色に塗りつぶされるようなことは起こらない。今後、メルケルが緑の党などを連立のパートナーに選べば、ドイツの脱原発や脱化石燃料の動きは加速するだろう。一方で、小池氏が脱原発と言っても残念ながらまったく信用できない。
政治家が「息を吸うようにウソをついて」平気になったのも小選挙区制の弊害か?それほど、小選挙区制導入以降の個々の議員の質的劣化も著しい。
つきなみな結論だが、中選挙区制に戻すべきである。私は選挙はあくまで、政党ではなく個人を選ぶべきだと思うので、ドイツ型の完全比例代表よりも、かつての安定し繁栄していた頃の日本の中選挙区制に戻すのがよい。
こんなヒドイ政治の喧騒を見るのは、皆さん、もうウンザリでしょう。
二大政党のどちらかに所属せねば当選は難しいという小選挙区制の力学を利用して、小池知事はどうやら民進党のリベラル層を公認せずに追い出しにかかる模様。議員の個性や多様な政治的意見はますます失われていく。すでに「大政翼賛会状態」という形容がふさわしいだろう。
こうなることは20年以上前から分かっていた。1994年、小選挙区制の導入が国会で審議されていた当時、学生だった私は、「小選挙区制など導入すればファシズムになる」と訴え、キャンパス内で抗議のハンガーストライキなども行ったものだった。しかし、当時の大学のキャンパスの中など、本当に寒い雰囲気だった。
「お前らがそんなことやってもムダやろう」などとも言われたが、余計なお世話だ。貧乏学生にとってのハンストは、ムダどころか節約になるのだ。
現在の小沢一郎氏の姿勢はそれなりに評価するものの、あの当時の私は小沢一郎という政治家を本当に憎んでいたものだった。実際、小選挙区制導入の張本人としての小沢一郎氏の責任は、消えることはないだろう。中選挙区制のままだったら、これほどヒドイ日本にはなっていないだろう。
小池氏がやっているように安保や憲法を踏み絵にして、多様な意見を排除しようなどという暴挙は、中選挙区制や完全比例代表制のもとでは起こらない。
おりしもドイツでも総選挙が行われた。完全比例代表のドイツでは、緑の党やFDPや左派党などの小政党もちゃんと支持率に応じた議席を確保できるので、政治的意見の多様性は確保されていて健全だ。多様な政策的アイディアも次々に出てくるし、新自由主義や排外主義で一色に塗りつぶされるようなことは起こらない。今後、メルケルが緑の党などを連立のパートナーに選べば、ドイツの脱原発や脱化石燃料の動きは加速するだろう。一方で、小池氏が脱原発と言っても残念ながらまったく信用できない。
政治家が「息を吸うようにウソをついて」平気になったのも小選挙区制の弊害か?それほど、小選挙区制導入以降の個々の議員の質的劣化も著しい。
つきなみな結論だが、中選挙区制に戻すべきである。私は選挙はあくまで、政党ではなく個人を選ぶべきだと思うので、ドイツ型の完全比例代表よりも、かつての安定し繁栄していた頃の日本の中選挙区制に戻すのがよい。
こんなヒドイ政治の喧騒を見るのは、皆さん、もうウンザリでしょう。
https://mainichi.jp/articles/20150105/dyo/00m/010/021000c
http://www.data-max.co.jp/290411_nkt_ss01/
そのページを読ませていただかなくても私も充分に解っている事です。そしてまた現在の長く続いている「一強」と呼ばれる政治状況、その元は二つ有ります。
その一つは、ずっと以前に聞いた言葉ですが「政治の世界、一度死んだ人間は強い」
ですから私は政権政党が変わったと同時に頭の中に直ぐに現況が浮かび上がりました。実際その通りとなっています。復帰後の権力者は直ぐに「以前は怖かったが今は怖くなくなった」というコメントを出しているのも聞いています。
二つめはもちろんのこと、小選挙区制度にあります。
当選枠が一人しかないわけですから、与党議員の皆様方は権力者に異論が有っても言えないのです。あまり逆らう事を言ってしまうと党の公認を外される恐れが出てきますので皆様方は異論が有っても黙って従っているのです。国会議員で有りたいという自身への保身の方が先になっているのです。某雑誌に某政治キャスターからの「みなイエスマンになっている。」という記事を以前読ませていただきました。
小選挙区制度の弊害は他にもあると思います。
上記のページに書かれていますが、このおかげで未熟な議員が増えました。その結果というもの、言葉を置き換えて言いますと「親がきちんとしていなければ子もきちんとは育たないでしょう」その様に現在の日本社会というのは「治める人間、議員がきちんとしていないのできちんとした社会、治安にはなっていない、乱れてしまった」その様に私は思います。