代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

官僚主義では社会的共通資本は管理できない

2014年12月20日 | 政治経済(日本)
 日本経済復活の会の「チャンネルAJER」で「官僚主義では社会的共通資本は管理できない」という話しをしてきました。その動画が以下にアップされています。
 

前半(無料)
http://ajer.jp/video/show/86821b419b2c2af0b8cc58c1a0f809fd

後半(有料会員のみ)
http://ajer.jp/video/show/0f52c89728ed1c4fcca6c16667ccd6b2

 
 ニコニコ動画でも前半の無料部分を視聴可能です。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25126462

 前半の無料部分は、安倍政権の国土強靭化政策を念頭に、財政支出をすればよいというものではないと述べています。経済波及効果のある「良い公共事業」と、それがない「悪い公共事業」というものがあるのだ・・・・そういう話しをしています。

 後半の有料部分では「悪い公共事業」の具体例として、八ッ場ダム、三陸巨大防潮堤、江戸川スーパー堤防などを事例に取り上げています。

 
 アベノミクスを支持する方々が多く視聴している番組で、国土強靭化政策を批判させていただきました。
 
 アベノミクス、「岩盤規制の撤廃」という富裕層の市場原理主義者たちを喜ばせるスローガンと、「国土強靭化」という、この間の構造改革で被害を被ってきた弱者にアピールするスローガンをヌエのように折衷させることにより、双方の層の支持を得ようという巧みさを持っています。結局、その戦略が功を奏して、今回の選挙の勝利にもつながっているわけです。

 しかし経済波及効果がなく、防災効果も薄く、環境を破壊するばかりの国土強靭化は、「財政の出し方」という点で決定的に間違っているのです。ではどういう公共事業を行えばよいのか?

 次回(12月22日にアップされる予定)は、環境を保全しながら災害対策を行う流域治水の公共事業を述べます。 

 次々回は、現下の情勢で経済波及効果がもっとも高い事業は、やはり再生可能エネルギーの普及に寄与する公共事業であるという点を述べます。
 
 


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