イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

バカでしょう、これ

2007-01-18 17:33:15 | プロ野球

リンク: ニューストップ > 配信社別:サンケイスポーツ > スポーツ > 楽天・田中は赤ハンカチ!背番&名前入り、公式グッズ販売 - Infoseek ニュース.



駒苫→楽天田中将大(まさひろ)投手、地元だし活躍してほしい気持ちはあるけど、センスなさすぎでしょう。考えた人が。



何がスベってるって、対になって初めて意味成すはずの早実・斎藤投手がプロに入らず、ハンカチは封印するってはっきり宣言してるじゃないですか。“ハンカチ”で“商売”にされることにきっぱり「NO」と言ってるのに、まだ“商売”に恋々としているさもしさが、この企画をどこまで行っても情けないものにしています。



トーク番組で“別れた大物元カノネタ”で前に出ようと必死な芸人みたい。この状況になると、“楽天”って社名そのものが、もうすでにドツボ。



最近の日本のプロ野球、大相撲界、演歌界などもそうですが、人気低下や観客動員数減を憂えて手を打てば打つほど、その必死さに白けられて、自分で自分の値段を下げてデフレの蟻地獄。



田中投手は、こんなイベントは世界の片隅のどこかで、ああ、やってるんだっけ?ぐらいの認識で、自力でピッチングの腕を磨いて、1年でも早くメジャーに進出してもらいたいものです。



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広がる“自分大好き”の輪

2006-11-18 20:39:54 | プロ野球

ファイターズ日本一記念パレードをテレビ“観戦”。とにかくね、札幌の地上波放送局7局中、生中継しないのはNHK教育とTVh(テレ東系。テレ東は北海道でも我が道を行ってます)だけ。駅前広場からスタートの10:30を待たず、各局こぞって沿道で待つファンの人波を現地レポート。

チームキャラクターグッズのBB(ブリスキー・ザ・ベアー)くんキャップで防寒対策も万全なファンが目につきます。片手にカメラつき携帯、片手に手作りのメッセージボード。『PRINCE 新庄』、『できれば行かないで』、これはFA移籍濃厚な小笠原選手あて。

『感動をありがとう』の横断幕を三人がかりで持った女子高生らしきお友達グループ、なぜか全員鬼のお面。節分か!?レポーターが訊くと「目立とうと思って!」、選手の誰に見てほしい?「ダルビッシュ!」、ひとりはその後に「あと、ヒルマン監督!」も付け加えました。

「イナバさーん」「ヒチョリー」…お目当ての選手に声援を送りたい以上に、声援している自分を選手に見てもらいたい、大勢の中でひときわユニークで目立っている自分を、テレビに映してほしいという欲求が、いまのファンシップを突き動かす力。「明日始発(AM6:10頃)の地下鉄で駅前通りに行こうと思うけど、もっと早く行かないと、いい場所とれないよなあ」と思案顔のヤツに「どうせ人ごみで選手の顔なんか豆粒ぐらい一瞬しか見れないに決まってるんだから、私みたいにテレビでヌクヌク観れば?」と言ったら、「行けば行けるところで、この先何十年もないイベントをやるんだから、行って、その場の一員になることに意義があるんだよッ!」とすごい剣幕。なるほど、札幌に本拠移転後三年めで25年ぶりのリーグ優勝、44年ぶりの日本一。「この先何十年もない」と言われればイチゴンもなし。“参加することに意義”のオリンピック精神がこんなところに発動されてました。

選手の誰某さんより、“その場の一員となる自分”を確認し、肯定するために足を運び、汗をかき、声をからす。

そして、“自分贔屓”と言えば何たってこの人、SHINJO。他の選手が当然全員ユニフォーム、公式グラウンドコートの中、オフのモデルさんみたいなベージュのムートンコートにブーツ。ユニフォーム姿はあの日本一を決めた涙のラストゲーム限り、と決めていたのでしょうが、“大勢の中で自分ひとり違う格好”というしゃらくささが、逆に潔さとも見られるトクなキャラ。1.3キロの道程を約四十分かけて沿道に手を振る途上、確認できただけで三本のブレスレットほか、マフラー、手袋などを気前よく人波の中へ投げ込みやんやの喝采。投げ込みパフォの前には、ブレスを外しかけて投げるぞ投げるぞの仕草をしながらオープンバスの手すりから身を乗り出し、押し合いへし合う沿道をじっくり眺め「どこに投げよっかなー、もーちょっと先にしよっかなー」と気を持たせるフリ。そのたびにファンからは「あーっ、あーっ」と悲鳴とも嬌声ともつかないどよめきが漏れます。

ヤッコさんのことだから、そこそこなブランド品なんでしょうが、あーあー言ってる人たちもブレスやマフラー自体がそんなに欲しいとは思えません。“SHINJOさんが私に向かって投げてくれた!”“拾い競争に勝って私がゲットした!”という選ばれた者感、「オレ、持ってるわ」感を味わいたいんだと思います。

見られる人と、見る人々。双方の“目立ってる自分が好き”精神が協奏し合い、鼓吹し合って、紙吹雪はいやが上にも初冬の空に高く高く舞い上がり渦を巻くのでした。

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連想ゲームです。「マツザカ」「…」

2006-11-15 21:09:54 | プロ野球

メジャーリーガー松坂の1stステップはレッドソックスに。約60億1,000万円。んーどうでしょう。って長嶋さんじゃないですが、最近の日本人、とみに“~億円”て表現に麻痺してきましたね。ジャンボ宝くじのCMオンエア量が増えてきた頃からかもしれません。誰かの豪邸とか、結婚式とかの、関係ないけど一応めでたい話題だけじゃなく、脱税とか所得隠し、収賄、恐喝、あるいは官公庁の税金無駄遣いなど不祥事系まで、気持ちいいくらい気前よく“~億円”の活字が躍りますね。

それに、プロ野球選手の契約金や年俸なんて、昭和の時代は契約更改期や高校球児のドラフト期、それもスポーツ新聞ぐらいでしか話題になることもなかったような気がしますが、こちらは落合・現監督の現役時代ぐらいからでしょうか。取り沙汰されるおカネの額の大きさで騒がれるのもトッププロの証し、という空気が定着してしまいました。“~億円”って話、みんなそんなに好きなんでしょうかね。自分には一生縁がない、見た事もないから、無責任に書いたり論評できたりするってこともあるんでしょうか。

でも、とにかく松坂投手がかねて希望のメジャーに行けてよかった。ボストンRソックスと言えばNYヤンキースとは日本の阪神巨人みたいな仲ですから、松坂がデレク・ジーターや松井秀喜選手をバッタバッタと三振に切って取る姿を見られるなら、裏で何十億円のおカネが動いていようと、見せるスポーツとして爽快だし、別に構わないでしょう。

ところで、まだ松坂投手のメジャー行きが本決まりでなかった頃、FMのUSエンタメ情報を伝える番組で、こんなレポートを聞きました。

「NYでもすでに“日本からすごいピッチャーがヤンキースに来るかも”との噂でもちきりだが、“マ・ツ・ザ・カ”という名前がアメリカ人にはすごく覚えにくく、発音しにくいらしい」。

秀喜マツイの近年の大活躍もあって、“マ・ツ”まではなんとかオッケー、しかしその直後“ザ・カ”と来るのが向こうの人たちにはえらく難儀らしいんだとか。確かに今日のRソックス落札のニュースで引用された現地のスポーツニュースでも、各キャスターあまり流暢には言えてなかった。そもそも“トゥ”ではない“ツ”って、英単語の発音に出てきた記憶ないですもんね。

そこで、そのFM番組で提案していたのは「松坂にアメリカで親しまれるキャッチーなあだ名を付けてあげよう」。

メジャー先輩松井秀喜選手の“ゴジラ”に便乗させてもらうとすると、ゴジラのライバルと言えばまずアンギラス、続いてキングコング、モスラ。このへんならアメリカでも映画でおなじみだと思うんですが、アンギラスはゴジラ映画の中では対等とは言いがたい設定倒れのライバルだったし、後の二つは松坂のルックスにフィットしませんよね。彼がもう少し巨漢ならキングコング、長身でリーチが長くてビュンビュン振る投球フォームならモスラでもいいかなと思いますが、日本では太め寄りの大柄に見える松坂も、アメリカではごく普通の体形です。フォームも均整が取れて美しく、ぶっちゃけ特徴がない。

そこで私は、JAPANの誇る食材ブランド“松坂牛”にひっかけて“ビーフ”がいいんじゃないかと思ったんですがどうでしょう!?強そうじゃありませんか?あのムチムチモリモリと肉づきのいい顔と体躯、勝ったときの満面の笑顔は、美味しいお肉を食べてるときの子供みたいだしぴったりじゃないですか。

でも、英和辞典で調べてみると、beefって“デブ”“脳味噌まで筋肉のバカマッチョ”みたいな意味があるんですね。確かに日本に引き移して考えれば「おい、肉」「肉、ピッチング練習しろ」「肉、交替だ」とか言われるのと同じだから、本人、イヤでしょうね。ほとんど“言葉によるいじめ”ですもんね。

まずは試合での活躍で、もっとカッコいいあだ名が自然発生するほうに期待しましょうか。

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“持ってる”者、持たざる者

2006-10-27 20:28:20 | プロ野球

ヒルマン監督の「イチ、ニ、サン、信ジラレナ~イ!!」より、私なら新庄選手の「オレ、持ってるわ」を流行語大賞に推したいですね。

「やっぱ、持ってるわ、オレ」

何を?と訊いたら、“運”とか“ツキ”、あるいは“華”ということになるのでしょう。昨日の日本シリーズ最終戦、これがプロ野球選手として最後の試合になるかも、なりそう、いや絶対なる、チームの日本一を決める試合がオレの引退ゲームだ!と確信したとき、彼はこう思ったんだそうです。新庄選手のキャラと言うか人となりを、これほど凝縮した言葉はないでしょう。オレはツイてる、誰より強運だ、オレってカッコいい、みんながオレを好きだ、オレもオレが大好きだ。日本一も感激だけど、その場の一員にこうして居合わせてる自分に感激して、たった2点しかリードしてない七回表の守備ぐらいから早くも「もうヤバかった。ボール飛んできたらどうしようと思ってた」ってボロボロ号泣できる男、そうそういるもんじゃありません。

ぶっちゃけ、阪神時代の大阪はともかく、現在の地元札幌では、ファイターズファン、もしくはシンパの市民も、全員が新庄ファン新庄バンザイというわけではなく、グラウンド外でも彼の一挙手一投足にあふれる自分大好きぶりに辟易気味な人も、少なくはなかったと思うんです。カッコいいはいいけど、なんかチャラくて、ガキっぽいし、ミズっぽいしね。

でも、ファイターズが移転三年目で日本一という快挙は、彼の存在なくしてはありえなかったのも確かです。「持ってるわ、オレ」…自分はツイてるんだ、運は自分に味方してくれてるんだという絶えざる自覚と、自己愛、自己鼓舞がなかったら、チーム競技と言えども勝負事は戦えません。チームメイトの中に、「あのクソ明るいのはどーも苦手…」とひそかに思っていた選手がいたとしても、横目で見ているうちに、なんだか悩んだり悲観したりがアホらしくなり、自然とチーム全体の士気が右肩上がりになって、プレーオフ前後の頃には「負ける気がしねえ!」にまで到達したということはあるでしょう。

人生が自分との戦いであり、時代・環境・宿命を敵に回した孤独な勝負だとしたら、プロスポーツ選手でなくても、普通の学生でも、勤め人でも、専業主婦でも同じことです。

まだ勝ったと決まったわけでもない試合の途中で臆面もなく「やっぱ、持ってるわ、オレ」と自分に言ってニッと笑うことのできるメンタリティと、たとえば同級生に嘲弄され、教師にも嘲られ、便所でズボンを引きずりおろされた直後「おとうさんおかあさんだめな息子でごめんなさい」と書き残して縊死した中学生のメンタリティはきれいに対極をなしています。格差社会と言われ、勝ち組・負け組の組分けが学歴・年収だけでなく恋愛や結婚、子育て事情にまで定着した日本ですが、心の持ち方というか、意識というか、志向のプラス・マイナス度合いまで二極分化してきたような気がします。

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ハムカツ三連チャン

2006-10-26 22:13:03 | プロ野球

ファイターズ勝・ち・ま・し・たっっ!日本一おめでとうございます。

今日ひと晩でどれだけビールがぶっかけられることか…。

名古屋からはるばるお越しの皆さんも、せめてススキノで残念会でも…。

ウイニングボールが外野に上がったときは、SHINJOか!?と思いましたが、ヒチョリのランニングキャッチそのままガツンと涙の抱擁。どこまで盛り上げ方が野球漫画チックなんだ、この男は。

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