昨日の天皇賞は、4番人気のダイワメジャーが勝ちました。メジャーの父はあの漆黒の帝王・サンデーサイレンスですが、メジャーは栗毛。お母さん似の息子です。
お母さんの名はスカーレットブーケ。強力なメンバーが揃い“史上最強の桜花賞”と言われた91年牝馬クラシック世代の№1候補でした。カフェオレのような、可憐な栗毛。人間で言えば、ツインテールに赤いリボンを結んだ少女漫画の令嬢タイプ。ピアノもバレエも英会話もそこそこの優等生、でも名門・社台生まれで武豊騎乗という絵に描いたような毛並みのよさが、もうワンパンチ不足につながったのか、桜花賞4着、オークスで5着、エリザベス女王杯でも3着と、とうとうGⅠには手が届きませんでした。
でも、当時よく言われた“ノーザンテースト産駒の二枚腰”。クラシックシーズン後も、もう一段の成長力があったんです。明け4歳(旧5歳)になった92年には京都牝馬特別、中山牝馬Sと重賞を連勝。その年の暮れ、ここで引退と決まっていたラストラン、ターコイズSも堂々の勝利で飾って繁殖入りしました。
ダイワメジャーも、一昨年、10番人気の低評価(なぜかサンデーサイレンスの仔で栗毛に出ると、父に似てない=能力を受け継いでいないと見られるのか、あまり人気になりません)で皐月賞を勝ってからは低迷が続き、少なからぬ皐月賞馬がそうだったように“3歳春止まりの早熟タイプ”と思われた時期もありました。実はこの年の秋、寒くなってきた頃から喘鳴症、いわゆるノド鳴りの症状で苦しんでいたんですね。
陣営の英断で、その喉を手術。復帰後の調整も難しかったようですが人馬ともがんばって乗り越え、今年は重賞これで3勝め。ピークを過ぎたか?と思ったところからもう一段伸びる成長力も、毛色同様、お母さんからちゃんと受け継いでいたようです。
唯一、左回りの府中コースで成績いまいちなのが懸念されていましたが、これも前走・毎日王冠快勝で払拭。昨日、先行グループから抜け出すときの力強い足取りは、91年早春、クイーンCでの母・スカーレットブーケの勇姿を思い出させるものでした。左回りでもちゃんと買える血統なんです。
スカーレットブーケと言えば、もうひとつ記憶に鮮明なのが、典型的な“冬馬”だったということ。良績が晩秋~春先に集中しているんです。メジャーは3歳秋からは、喘鳴症持ちの馬のつねで空気の乾燥する冬がつらく、出走自体あまりありませんが、手術成功、完全復調をこれだけ見せつけられると、11月のマイルCSも楽しみですね。昨日のように、前日の降雨で馬場悪化しない程度に湿り気味…なんて天の味方もあれば、代表産駒としてますますのお母さん孝行も期待できそうです。
ところで、昨日の記事に書いた“トラックバック・スパム”、類が友を呼ぶのかその後もドンドン来てます(笑)。今日来たのはついに“片手間コピペで月収110万”。うたい文句が右肩上がりです(爆)。
IPバリヤーを張る手も考えましたが、スパ公が接続の都度IPが変わる設定にしている場合もあるらしいので、当分、見つけたら削除、のアナログ撃退を続けることにしました。次は、月収幾らになるんだ(←ほとんど楽しみ)。