先日の出がけ、朝食の後片付けをしている最中に、急に両耳付け根の下、顎関節の辺りがしくしく痛みはじめ、何これ?前科のある親不知?口内炎?と思っているうちにどんどん“しくしく”の間隔がせばまってきて、両側頭部全体に広がってきました。
偏頭痛に悩む人の話はよく聞きますが、月河、いままで自覚したことはありませんでした。誰に聞いても、たいてい頭の片側という話。
親不知にしても、両側いっぺんにってのはヘンです。鏡でクチを開けて下顎を覗いて見ても、特に腫れたり赤くなったり、化膿してそうなところは見当たりません。
どうする?出先で昼休みに病院飛び込んでみるか?にしても、歯科じゃないし何科に受診する?と考えている間にもどんどん痛みが激しくなり、目を開けているとチカチカするぐらいの勢いに。
ええいもう今日は電話して休んじゃえ、イブAか何か手持ちの頭痛薬を服んで、おさまらなければとりあえず歯科に行ってX線撮ってもらえば、原因が絞れるかも…と出勤を断念して横になったら、何と!数秒で原因がわかりました。
原因は、朝、身支度後に着けていた、久しぶりのカチューシャ。
何年も着けていなかったのを、今日の服装に合うかと思って気まぐれで着けてみたのですが、ちょうど耳の上5センチぐらいのところで、スチールの芯が折れていたのに気がつかなかったんですね。折れて、全体の絞めがゆるんでいたために、耳の上の、本来押されるべきでないところに圧迫が加わって、耳の下の顎関節の辺りの神経を無用に刺戟していた模様。
もう今日は出かけない寝る!と決めてこのカチューシャを外したら、本当に数秒で、側頭部両側でしくしくしていた痛みが消え去りました。
その昔、アメリカ旅行の際、ショッピングモールでかわいいカチューシャを見つけ、3本ほどお土産に買って来たことがありますが、あちらの人は日本人より頭蓋骨の幅が細いのか、着けてみるとどうしても合わなくて“単なる記念品”になってしまったものです。アタマに着けるものって本当にデリケートですね。耳の上を圧迫したことで、耳の下の痛みをもたらすとは。
眼鏡のフレームも顔幅、鼻幅に合っていないと、レンズの度が合っていても煩わしく感じられるものですよね。頭に着けるものだけに、孫悟空が法の道を破って脱走しようとするとお師匠様の呪文で頭を緊めつけたという“金剛圏”の故事など思い出しました。