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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

しめこのウサウサ

2012-08-10 22:06:44 | スポーツ

ウサイン・ボルト選手の100メートル200メートル2大会連続2冠も天晴れですが、200ジャマイカワンツースリーフィニッシュってのもすごいですね。ジャマイカと言えばレゲエでスカでボブ・マーリー。地図で見るとカリブ海のほんの小さな島国ですが、昨夜は全土がレゲエのリズムでズコバコお祭り騒ぎで、フロリダからも騒音苦情が来たらしい(嘘)。

 いまならお祭りついでに、パスポート無しで何国人でも入国させてくれるらしい(嘘)。ただし入管口でウサちんのあのポーズをして見せないといけないらしい(嘘嘘)。

 それにしてもジャマイカ人は足の速い人ばかりなのだろうか。この種目以外でも、短距離におけるエントリー選手数、人口比で言ったら相当なもんじゃまい…いや相当なものデハナイデショウカ。月河みたいに鈍足なやつは、小っちゃいうちにクチ減らしされるらしい(嘘嘘嘘)。

 そう言えばもう10数年前になりますか、当時100メートルの世界記録ホルダーだったアメリカのモーリス・グリーン選手が、世界陸上からの帰国便に乗る空港で、バッグ置き引きされて、世界最速の足で走って犯人を捕まえたという話がありましたっけ。何が悲しくて、よりにもよって世界最速の男(当時)のバッグに手をかけなきゃならんのだ、と、むしろ犯人のついてなさに同情笑いしたものですが、ヒースロー空港で直線走路100メートル確保した上で、ウサちんの金メダル2個入ったバッグ、誰か置き引きしてみんかな。「オレの伝説を返せ!」とガチ走って、新たな世界記録樹立成るかも。

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何事も投げ出さず

2012-08-09 16:41:25 | スポーツ

やり逃…じゃなくてやり投げの新鋭・ディーン元気選手の投擲が見られそうなのでロンドン五輪チャンネルつけ放しにしておいたら、外国人でとんでもない選手がいましたよ。長身に金髪碧眼のスカンジナビア人風なんだけどコイツ、のな(爆倒)。

一緒に見ていたウチの非高齢組も一瞬唖然となって、「…いま、脱ぐ必然性ある状況だったか?」と昭和の成人映画の現場にだまくらかされて連れてこられた劇団女優みたいなこと言ってました。

またいいカラダしてるんだこれが。北欧系の、色白のダビデ像みたいな。会心の投擲で気分良くしたら、軽く世界に見せたくなるかもしれない(ならない普通)。それともオリエンタルラジオの“武勇伝ブユウデン”じゃないけど、ただただ裸になりたいだけなのか。

調べたら、ノルウェーのアンドレアス・トルキルドセン選手。何のこっちゃねぇ2004年アテネでも、08年北京でも金メダルで、今大会3連覇を狙っているという堂々のディフェンディング・チャンピオンなのでした。日本で言えば競泳北島康介選手や、女子レスリングの伊調馨選手、吉田沙保里選手のやり投げ版ぐらいの立場にあるわけです。たいへん失礼をば。そう言えば、オリンピックで、やり投げ競技ってちゃんと予選から決勝まで見たことがなかった。

競技後のインタヴュー受けてる姿(←すでに着衣)(←当たり前)もインタヴュアーがほとんど女性。ノルウェーの女子アナさんたちか。きっと母国ではスポーツ界きってのヒーローでアイドルなのでしょうな。1982年生まれ今年30歳、記録を追う限り2006年から09年ぐらいが生涯最高の出来だったようで、今回の予選は全体2位でしたが、投擲は我が日本の室伏広治選手37歳がバリ現役なように、意外と“大会経験”がものを言うジャンルでもある。月河が、やり投げで唯一名前を知っている選手であるチェコのヤン・ゼレズニーさん(引退)も、現時点でも破られていない世界記録98メートル48を叩き出した、と言うか投げ出した?のは、満30歳の誕生日の21日前でした。

トルキルドセン選手、めでたく3連覇成ったら、今度は下も脱ぐかもしれない(変態か)。

今季絶好調、予選で早くも自己ベスト更新した、ゼレズニーさんの教え子であるチェコのビテスラフ・べセリー選手がカラダひとつ先に脱…いや抜け出して、決勝は90メートル台の争いになる可能性が大ですが、日本代表・ディーン元気選手も自己ベスト84メートル28を大幅更新すれば表彰台の可能性はあります。こちらは20歳、まだまだ伸びしろはあるし、今大会はお父さんの母国での開催で気合いも入ってるはず。ぜひ大幅更新して、メダルとって、脱ぎましょう(脱がなくていい)。

それにしてもやり投げって、尖端恐怖症の人にはこたえられない種目ですな。投擲の他の種目は、円盤も砲丸もハンマーも基本的に丸いですからね。

あの、地面に鋭角斜めにぶっ刺さってプルプル揺れてる映像を見ると、意味なく「は、はやく抜いてくれ」と思ってしまう。フェンシングのあの、フルーレとかエペとかいう剣は実際、突くだけで、何かに刺さってるところを見ることはないし。

トルキルドセン選手はノルウェー人、海賊ヴァイキングの末裔ですから、99メートル超の辺りにセミクジラとか泳がしておいたらピンポイントでプルプル刺さって世界記録更新かもしれない。そして3連覇で金メダル。これは心おきなく脱げそう(脱いでほしいのか結局)。

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振り返ればしも子がいる

2012-08-07 17:50:01 | 朝ドラマ

「うめむらしも子」って、『ケータイ大喜利』のお題に出てくる演歌歌手“下積長子(したづみながこ)”みたいだなぁ(@『梅ちゃん先生』)。ありそうで、「絶対ねぇよ」な読み間違い。

幸吉父っつぁん(片岡鶴太郎さん)が、過去の借金以来苦手にしているという伯父さん(北見敏之さん)は、役名のテロップが“石田”繁と、安岡姓でないところをみると、信郎(松坂桃李さん)からみて伯父さんは伯父さんでも母方の、和子さん(大島蓉子さん)の兄で伯父さんということなのかな。

それにしては繁伯父さんに酒が回ってきて、新婦・梅子(堀北真希さん)にインネンつけはじめたとき、和子さんが「ちょっと兄さん、今日はおめでたい席なんだから」となだめて下がらせるような仕草のひとつもしなかったし、ひょっとして梅子パパ建造さん(高橋克実さん)同様、“貧乏な家から、学問の才を買われて裕福な家に養子にとられた”お兄さんだから姓が違うのかしら。

 建造お父さんは医大に通い始めた頃から実弟の陽造さん(鶴見辰吾さん)の度重なる無心にも、養家=下村家に内緒で、自力でお金を工面して助けてあげていたそうですが、ノブの繁伯父さんのほうは、町工場を守る幸吉父っつぁんが借金を申し入れたときあんまりこころよくは貸してくれなかったと見え。父っつぁんもあの通り向こうっ気が強くて余計なことひと言は言わずにすまないたちだから、フトコロに余裕のある兄貴に上手(じょうず)に下手(したて)に出ることができず、いろいろとシコリの残る貸借劇になっちゃったのでしょうな。想像に難くない。

 でも、いまや、出来が悪くて嘆いていたはずの幸吉のひとり息子・信郎が女医さんを嫁にもらって万々歳、繁伯父さんは息子に離反され、見たところ奥さんも甥っ子の結婚披露宴に連れ立って同行してないところを見ると、死別か生別か家庭内別居か、いずれにせよあまり円満なご家庭ではないようで、笑いの絶えない(いやホント)席で居心地悪く、初対面の新婦についナンクセのひとつもつけてみたくなったということなのか。

なんだか、この繁伯父さんが“推定物語”を背負いすぎで登場しため、1話だけ主役持って行っちゃったぐらいの披露宴でしたが、北見さんは好きな俳優さんなので、幸吉父っつぁんと和解ついでにこれからもちょくちょく安岡家を覗きにきてくれないかしら。嫁・梅子の作る大根の酒粕炊き食わされて微妙な顔とかしてほしい。ついでに名字が石田じゃなく、“北別府”さんならもっとよかった(これまた古いこと)。

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敢然なる結婚

2012-08-06 00:51:25 | 朝ドラマ

「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」というキャッチコピーが流行ったのは昭和40年代だったと思いますが、まだ設定昭和30年時制の『梅ちゃん先生』も、そんなに急いでどこへ行く。梅子(堀北真希さん)、一気に信郎(松坂桃李さん)と結婚宣言まで行っちゃいました(84日)。

思うにこのドラマ、第○週で医専合格、△週で卒業、▽週でインターン修了、□週で国家試験合格…と放送スケジュールに合わせて“梅子クロニクル”が敷かれ、それに則って梅子は粛々と人生イベントを消化して行くことになっているのでしょう。第18週じゅうに、梅子はノブに片づき、ロンドン五輪たけなわの19週アタマには堀北さんの清らかな花嫁衣装姿でお茶の間クギヅケ計画と、あらかじめ固定された点と点を結んで、折れ線でも曲がり線でもループ線でもとにかく万難を排してお話にしちまおうっちゅう目論みらしい。

『梅ちゃん』と同時スタートで4月から、BSプレミアムで『ゲゲゲの女房』が絶賛再放送中ですが、実在の人物伝を原案・原作にとった作品だと、採り上げさせていただいた人物へのリスペクトが必須ですから、みだりに実人生を蹂躙した改変はできず、結果、突飛なエピソードやあんまりな展開でも、どこか人の情のうねりと砕け散る波頭のごとき情熱が伝わってきて、それなりに納得性もあります。

それに比べると、『梅ちゃん』や『おひさま』のような完全オリジナルの作品の、まるごとフィクションの、作家のこしらえものの人物は、どうもいまひとつ心の動きや高まり、そこから発する言動に、温かみも切実さも欠けます。もっと引っかかっていいところで、さくさく、すたすた行き過ぎる。梅子はもともと、さくさく思考してちゃっちゃと実行するデキる女ではなく、ふんわかぽわんとしたキャラだったので、なおさら“人為的に巻き進行”感が強い。

ここだけ安岡製作所製のネジで巻かれたか。んなことはないか。

設定昭和30年、建造お父さん(高橋克実さん)倒れる→入院中に下村医院開業、松岡さん(高橋光臣さん)から在宅患者早野さん(津嘉山正種さん)を頼まれ、早野のひとり娘を探し出し親子和解にひと役、その松岡がアメリカ留学、続いて坂田医師(世良公則さん)交通事故死…とてんこ盛りで、いまだ同年夏の終わり頃の半袖の季節なのですよね。

周囲が仕込んだお見合いに不承不承乗ってみて、初めて梅子も信郎もお互いの思いに気がつくという展開は古典的な幼なじみ婚で、そう不自然でもないけれど、それより信郎には渡米前の松岡さん(高橋光臣さん)と一度は“どっちが梅子をより幸せにできるか”ガチタイマン張ってもらいたかった。梅子にしっかり「松岡さんを好きだし尊敬感謝しているけれど、やっぱり心の中にずっといて、これからもいてほしいのはノブのほう」と、忌憚なく比べて勝敗つけてほしかった。松岡には、梅子への思いも、相手の満足度度外視で“自分は誠実か、自分は役に立っているか、自分は自分は自分は”と自問自答して自己完結して終了、なきらいがあったので、信郎が「オレは難しいことはわかんねえけどとにかく梅子に笑っていてほしいんだ!そのためなら何でもするし何でも捨てるんだ!」と真正面攻撃で略奪愛するぐらいあってもよかった。

松岡のクソ誠実ゆえの微苦笑キャラがあれだけ輝いていたのだから、信郎ももっと、松岡と対照的な方向にはっちゃけた男に描いてほしかったですね。松坂桃李さんはいまだに“殿”なイメージが微量つきまとっていて、無学で無骨な下町ブルーカラー青年と言うより、どこか育ちがよさげで平成の私立校の不良気取りっぽい。松岡が“マジメに振る舞えば振る舞うほどなんだか可笑しい”のに対し、ノブは“ふざければふざけるほど侠気あふれて見える”ぐらいにね。ここらへん、あるべきキャラと俳優さんの持ち味マッチング具合に差がある以上に、作家さんの“筆体温”も信郎より松岡に圧倒的に熱かった。

あるべきキャラと俳優さんの持ち味ミスマッチの話をすれば、『だんだん』以来期待していた木村文乃さん演じる、坂田医院わけあり看護婦→フロンティア貿易事務員の静子という人物も残念そのものです。竹夫(小出恵介さん)との初対面時の指くるくるトンボ取りが異常に浮いていたのを思い出す。もっと“滑稽で憎めない、女のずうずうしさ”がないといけない人物なのに、ざっくり言ってしまえば木村さんが美人過ぎるため、“薄幸そうなのにツンケンして高飛車で可愛げがない”としか見えず、静子の手のうちで転がされている竹夫で、笑う箇所らしいのに笑うことができないのです。

俳優さん個々で見れば贅沢なくらいの顔触れなのに、誰も彼も少しずつ、あるいは目立って、ちぐはぐでこしらえもの臭い。9月いっぱいの作品の、もう8月ですから軌道修正が間に合う段階ではなくこのまま行くのでしょうが、ついて行けるかな。

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はるばる北ぜロンドン

2012-08-01 01:18:26 | スポーツ

3連覇、世界記録もさることながら、マスコミは北島康介選手には「チョー気持ちいい」「なんも言えねぇ」に続く決めゼリフ、と言うより“流行語大賞候補”を期待していたのではないでしょうかね。最初の種目100平は5位、シロウト目にもくっきりはっきりの完敗では、インタヴュアーも水を向けにくいし名セリフも引き出しにくい。

「(気持ちを切り替えて)200(メートル)も頑張ります」と答えてすぐ「200“も”じゃなく、200“は”ですね」と言い直したように、北島さん自身、アスリートには稀な言語感覚、言霊(ことだま)力をそなえた人です。

前半の30メートルぐらい行ったところで、こりゃどこの国の誰選手が勝つにしても世界レコードでなきゃ勝てないレースだなとわかったし、優勝争いは終始、北島選手のだいぶ先で運んでいて、そこに一枚加わる場面が一度もないままゴールに着いてしまいました。ああいうときは、スタンドやTVなんかで観ている者より、泳いでいる本人がいちばん早い段階で「コレは自分のレースではないな」と直感するのでしょうね。目標の金メダルは無理そう、表彰台も無理そうとほぼ見切りがついてしまって、そこから気持ちを掴み直して5位に踏ん張るのだから、やはり伊達にオリンピック2連覇はしてないわけです。

アテネから8年、名実ともに“負けて騒がれる横綱”になってロンドンに乗り込んだ北島さん。かつて、柔道60キロ級でアトランタ~シドニー~アテネと3連覇した野村忠宏選手が、北京で4連覇挑戦か?引退か?と騒がれていた頃、「金メダルをとるたび、とった直後は“完全燃焼した、これ以上の稽古は二度とできない、オレの柔道人生これで終わり”と思うんだけど、1日たち2日たちして、道着着て道場に立って後輩と組んでみると“あぁやっぱりオレ強い、まだ柔道やりたい、またオリンピックに出たい、勝ちたい、勝てる”と思う」「(アトランタから8年以上)その繰り返しです」と語っていました。

競泳の中でもコンディションやフォームの維持が他泳法に比して抜きん出て困難と言われ、世界レコードクラスの選手でもちょっとした体調の波、微細なフォームの崩れで、悪夢のように記録が出なくなってしまうことがままある平泳ぎで、2連覇でもどえらい偉業なのに、敢えて3連覇に挑むモティベーションは、もう北島選手にしかわからないし掴めないと思います。挑戦するかしないか、北島さんに「そういうときは、こうすればいいんだよ」と経験に裏付けられた助言をできる人は、この世に存在しないのです。

ひとり分しか立つスペースの無い頂上に、いま北島さんはひとりで立って、ひとりしか見ることのかなわない風景を見ながら、さらに高い頂上を見上げているわけです。

200のスタート台に、北島選手がいたら、いるというそのことが何よりの決意表明ではないでしょうか。行って帰って、もう1回行って帰ってくる200。最後の復路のそのまた最後の20メートル、実況解説の「落ち着いてけ落ち着いてけオチツイテケーッ!!」(←日本全国「オマエが落ち着け」とツッコみ)の声、また聞きたいですね。

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