★ テレビを観ていると日本のあちこちが出てくるのだが、
どこが出ても何となく土地勘がある。
私はカワサキの二輪事業を40年間担当したのだが、
その間の20年は国内担当だったし、全国を自分で車を運転して走り廻ったものだから、何となく解るのである。
当時の二輪の販売網は全国に5万店もあるという販売店に、と言ってもその殆どが自転車屋さんだったが、車を委託していて、その店を訪問するのが、営業だったのである。
当時のカワサキはまだ『実用車のカワサキ』の時代だったから、都会よりも東北や九州、北陸などの地方が主力市場だったのである。
★ 話は変わるが、秋田で熊が出た。
福島県の喜多方でも熊がでたというのだが、そのどちらにも土地勘がある。

秋田は兎も角、喜多方とは福島県の山の中で、こんなところだが、
会津若松にはカワサキの代理店があってそのサブ店だったのである。
会津若松も猪苗代湖より更に奥だが、喜多方は熊が出るのもうなづける山奥だった。

当時は東北6県の担当だったから、
秋田カワサキにもよく行ったし、
土崎港も行ったことがある。

そんな秋田のこんな街中に熊が出たというのはびっくりである。
ここは喜多方と違って山など近くにはない街の中なのである。

★ ことほど左様に、日本国中どこが出てきても
何となく解るのがいい。
会社の費用で全国を回らせて貰った感じで、
『北陸3県』も担当したので、最近テレビでしょっちゅう出るこの地域も何となく懐かしいのである。

そんな経験の中で、一番大変だったのは和歌山の串本町である。
いまのような高速道路がない時代の海岸線は、曲がりくねって上り下りで、
簡単な行程ではなかったことを想いだす。

そんなことで、ホントに日本国内なら何となく『土地勘』があるのは
いまとなっては、なかなか楽しいことである。
日本国内で自分でハンドルを持たなかった県は沖縄だけで、他は全県何となく解っている。