★ 『カワサキバイクマガジン』が送られてきた。
通巻151号にもなっているので創刊号以来20年以上にもなるのだが、
最近ますます綺麗に立派になったし、記事も充実していると思っている。
今月号の表紙だが『驚異の過給機』とあるので、
私の不得手な『技術の分野』だなと思いながらページをめくったら、
突然『大槻幸雄さん』が現れたのである。
そして、そこには若い頃の大槻さんの話がでてきて、
それはまだ川崎航空機工業時代のことなのである。
ジェットエンジン株式会社(NJE)のことなどが書かれていて、
大槻さんはそのNJEに5年間出向されていたのだが、
昭和33年(1958)に川崎航空機に復職されるのである。
その時私は川崎航空機の財産課にいて、
大槻幸雄、井出哲也さんお二人の机と椅子を都合したので
『よく覚えている』のである。
★復職されて以降、大槻さん、井出さんともご縁があって、
初期のファクトリーレース・チームを立ち上げたりしたのがお付き合いのスタートなのだが、
大槻幸雄さんとは不思議なご縁で、今も尚いろんなことで直接繋がっているのである。
カワサキバイクマガジンには、大槻さんがレースチームから離れて
技術部に戻られてからのZ1開発の話などが書かれているが、
当時からガスタービン・エンジンについては大槻さんは特別な思い入れがあって、
この雑誌でも紹介されている『カワサキガスタービンエンジン』は、
大槻幸雄さんの若い頃の『純粋な情熱』が創り上げたものだと言っていい。
それは簡単なことではなかったのである。
『大槻さんの情熱』が会社を動かしたのだと言ってもいいと思う。
私は当時の『若い頃の大槻幸雄』さんとはレースの世界でホントに身近にいたので、いろんなことをよく解っているのである。
常に『世界一』を目指し『打倒ホンダ』などとちょっと普通では言えないようなことを仰るのが、大槻さんなのである。
この『純国産ガスタービンエンジンの開発』は2011年が初版だから、
退職されてから出版された本だが、私の手元にも記念に1冊持っている。
中味は私など技術に弱い人にはムツカシイ内容だが、
ここでも『大槻さんの情熱』は感じ取ることが出来る。
★ 大槻さんと言えば『Z1』だが、
今年はその『Z発売・40周年』になるのである。
大槻さんも90歳を越えられたが、まだお元気なのである。
大槻さんもお元気だが、Z1もまだまだ現役なのである。
コロナがもう少し収まったら、
是非『Z40周年記念イベント』をと
KAWASAKI Z1 FAN CLUB が構想を持っているのだが、
果たして、実現することが出来るだろうか?
若し、実現すれば大槻幸雄さんには是非ご出席をお願いしたいし、
『カワサキバイクマガジン』にも是非取材をお願いしたいと思っている。