★衆、参両院で首相指名選挙が行われて、野田内閣総理大臣は決定である。
今まで、あまり野田さんを知らなかった。
昨日もうひとっつのブログにはこんな感想を述べた。
『代表選で、じっくりテレビを見ていた。
感想は?と言われると、
新聞報道やテレビのちょっとした討論会などから得られる印象と、ご自身が自分で語る15分のスピーチからは、全然違った印象になるものである。
前原さんはあまり変わらなかった。
馬淵さんの印象は変わった。
海江田さんは、違う意味で印象が変わった。自分の想いが述べられなかった。
野田さんは自然でよかった。一番今までの印象と違った。
鹿野さんは、よく解らなかったが、政治家のスピーチだなと思った。
野田さんの今後を見ないといけないが、
今まで思っていた野田さんよりは、much better であった。
いずれにしても、紙を見ずに自分の言葉で話されることが第一である。
海江田さんは、それが出来ていなかった。小沢さんの重圧だったのか?
気の毒であった。』
★そして、昨日のツイッターでは、
とこんな感想を述べたのである。
『ノーサイド』 ホントにそんなことになるのなら、もう少し政治に期待感が出るのだが、どうなのだろう。
今このブログを書いている時点では、
野田さんは幹事長に輿石さんを推したというニュースが流れている。その通りになるかどうか別にして、一番最初に輿石さんに幹事長の打診をしたのは、野田さんらしいのかも知れない。
★野田さんをそんなに解っているわけではない。 ただ、野田さんを幾らかでも理解しようと、いろいろ調べてみた。
昭和32年生まれ、私が川崎航空機に入社した年である。 昭和51年に早稲田卒、55年に松下政経塾に入った第1期生である。
そう言う意味では、松下政経塾での初めての総理大臣なのである。
そんな中に かわら版 がある。その最新号は8月15日の発行だが、その概略を抜粋する。
№842 私の覚悟
英エコノミスト誌8月2日号を見て、衝撃を受けました。・・・・・・・ 「当面の危機が緩和したり回避されたとしても、真の危険は去らない。・・・・・・・・今から20年前、日本経済のバブルが弾けた。それ以降、日本の指導者たちは、やるべきことを先延ばしにし、見せかけのポーズを取ってきた。長年にわたる政治の麻痺は、・・・・・日本経済はほとんど成長せず、国内総生産に対する公的債務残高の比率は世界一高く、米国の2倍、イタリアと比べても2倍近くに上っている。」
「危機は時に大胆なリーダーシップを生み出す。残念ながら、今はそうなっていない。日本はこれまで大半の期間、合意形成を図ろうとする弱い指導者に率いられてきた。・・・問題は指導者の個性だけではなく、政治構造の中にもある。日本の政治の機能不全は、一党体制に根ざしていた。つまらない派閥争いは、2009年の自民党の選挙大敗や最近の津波を経てもなお生き延びている。日本の政治家には、針路を変える機会が無数にあった。そして、その実行を先延ばしにすればするほど、実行は難しくなっていった。・・・・・」
(以上は英エコノミストからの引用だが)
今、日本の国政に最も求められているのは、危機に際して「やるべき事」を実行することです。
民間の力を引き出し、政治家と官僚の英知を結集する仕組みを再構築することです。
政治家に求められているのは、現実を直視し、困難な課題から逃げない、先送りにしない姿勢です。
危機を乗り越え、新しい日本を立て直す姿勢です。
時機が来れば、私はその先頭に立つ覚悟です。
平成23年8月15日 野田よしひこ
このように書かれている。
そして東日本大震災の復興財源についても
『去る29日、東日本大震災復興対策本部において、復興の基本方針が決定されました。
まず、復興期間については、10年間とし、復興需要が高まる当初の5年間を「集中復興期間」と位置づけています。
その「集中復興期間」の事業規模について、国・地方合わせて、少なくとも19兆円程度としています。10年間の規模については、少なくとも23兆円程度と見込んでいます。
この財源については、次の世代に負担を先送りすることなく、今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うことを基本とします。』
この考え方も先の、困難な問題を先延ばししないという、考え方に立脚している。
増税よりは景気優先という考え方があるのは当然である。
★こんな難しい話は、素人には解はないが、リーダーの考え方や、コンセプトは一貫性があって然るべきである。
『ノーサイド』と言ったら、幹事長人事を真っ先に輿石さんに、話をした姿勢は評価できる。
明日、どうなっているか解らないが、『野田さんさん、なかなかいい』と思う。
★一夜明けて
少なくとも表面的には『ノ―サイド』は実現した。
野田よしひこ さん、これはプロだなと思った。
久しぶりにプロの政治家に出会った感じである。松下政経塾でダテに学んでいたわけでもなさそうだ。
増税も上手にやるだろう。
多数決の政治世界だが、『まともな意見』が最初から多数派などは取れないのである。
『追い風の流れ』を造ればいい。
多分野田さんは、そんな流れを造るのではないか?
全くのカンなのだが、そんな感じがする。
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