★菅内閣の評価は昨今はそんなに高くはないのだが、
そんな中で
『高齢者のワクチン接種・7月末までに完了』
『1日100万回』
を総理主導で打ち出した。
これは
● 65歳以上の高齢者は3600万人に2回接種するから7200万回
● 接種が加速化する5月24日から7月末まで約70日
● 1日100万回は高齢者の2回接種を終えるのに必要な回数を逆算した
「首相発案の数字」だという。
コロナ担当の河野大臣は反対したようだが、
「オレがやると言えば、みんな動く」と強く信じる菅総理は納得しなかったそうである。
これは『なかなかの決断』である。
この決断を発表したのは4月下旬だったと思うが、
『総理がやる』と言えば、ホントに動くものである。
それまでの自治体の対応とは全く変わった動きになったのである。
★ 昨日は東京と大阪の大規模接種会場での接種がスタートした5月24日、
いずれの会場も順調にスタートしたようである。
大規模接種センターは東京・大手町と大阪市北区に設置され、
いずれも午前8時すぎにワクチンの接種が始まった。
24日は東京で5000人、大阪で2500人の接種の予約が入っていて、
来週には東京で1万人程度、大阪で5000人程度の合わせて1万5000人程度の接種が可能になるとしているようである。
更に、東京・大阪だけでなく、47都道府県のうち少なくとも15府県が独自に接種会場を設置する方針だとか。
開設の理由はいろいろあるようだが、
「7月末の接種完了が間に合わない自治体の計画を補完する」や
「人口あたりの医師・看護師が少ない地域に設置する」など
自治体も政府の方針に追随して『7月末目標の達成』に邁進しているようである。
★この決断は4月23日朝、菅首相は、急きょワクチン担当の河野太郎を呼び出し、接種完了の目標を「7月末」と宣言する考えを伝えたという。
菅総理の胸には、今は一番きついが我慢の時、接種が本格化する6月に必ず雰囲気が変わるという信念を貫いたようである。
『それまで多くの自治体は、接種終了時期を「8月末」などと見込んでいた』ので、河野大臣は翻意を迫ったようだが、菅総理は納得しなかったという。
菅総理は、周囲とぶつかり時に暴走する河野も認め、起用してきた。
だがワクチンに関しては、総理が周囲の制止を振り切り突っ走っている。
冒頭に書いたように、今菅内閣の評価は必ずしも高くはないのだが、
このワクチン接種に関しての 菅総理のTOPとしての決断は素晴らしいと思う。
★実は4月28日に私はこんなブログをアップして、大要以下のようなことを書いている。
菅総理の7月末目標は不可能だと言っているのである。
これは私のような『85歳の高齢者』は兎も角、一般の高齢者の接種が終わるのはとてもムツカシイのではないかと思う。『ムツカシイ』というよりは『不可能』だと言ったほうがいい。・・・・
菅総理の発言に『自治体から困惑の声』とあるが当然である。・・・
三木市では、『85歳以上の高齢者』だけでも4800名いるので、
この全員の『ワクチン接種』が6月中に終わらずに『1回目の接種も』7月にずれ込むことは必至のような状況なのである。・・・
三木市の場合はこんな状況だが、菅総理は高齢者の接種を7月末までに終わると言われているが、『85歳以上の高齢者』なら兎も角、『高齢者すべての接種』を7月末までに終わるということは『不可能』だと私は思う。・・・
一国の総理の発言がなぜこんなことになるのか?
自ら『墓穴を掘った』感じである。
今後、この問題どんな推移になるのか、注目しておきたい。
菅総理は高齢者接種を『7月末までに2回接種を終えるように取り組む』
と言われているが、『それは不可能』と言っているのである。
その時の三木市の状況などからは、とても可能とは思えなかったのだが、
その後『三木市は市長が先頭に立って豹変した』のである。
少なくとも『コロナワクチンの高齢者接種』については
『オレがやると言えば、みんな動く』という菅総理のヨミ通りに
三木市は動いたのである。
『1日100万人』が実現したら高齢者の後に続く『日本国民全体』にとっても素晴らしいことで、菅総理の英断に改めて敬意を表したいと思っている。