★昨今、株価の高騰が話題である。
株も少しだけだが持ってはいるが、『株価』などには全く無関心である。
更に世の中の賃上げの話題もあるのだが、
そんな賃上げも株価にも、と言うより『お金に無関心』なのである。
自分の一生を振り返ってみても『お金に無関心』で生きてきたような気がする。
お金の値打ちがどんどん変わったそんな一生だったと言っていい。
こんなに金の値打ちが変わった時代を生きたのは『昭和一桁生まれ』が初めての世代だと思うし、
こんな経験をする人は今後もいないのではなかろうか?
★ 小学校の頃は、自転車が100円しなかった。
一般の給料も月給が100円以下の時代だった。
それが終戦で、朝鮮から家族一人1000円だけを持って引き揚げてきたのだが、
戦後の日本は闇米が1斗1000円もした。
朝鮮では1斗100円ぐらいだったからその10倍もしたし、その値段でもなかなか手に入らなかった。
全然今の世の中とは違っていて、家など建てようという人は少なかったからか、土地は滅茶苦茶安かった。
その後、1坪200万円もした明石の上ノ丸の土地の値段が、1坪2000円だった。
当時はまだ健康保険などなくて父が脊髄カリエスになって、その注射のマイシンの値段が1本2000円もした。
★ そんな中学生時代のカネの価値だったのだが、その後も更にどんどん変化した。
大学卒業しての初任給は12000円だったのだが、
小学生の頃の一般の給料が100円と比べると100倍なのである。
さらにどんどんカネの価値は変わって、
初任給12000円は退職するころにはその100倍ぐらいになっていた。
世の中、戦後の高成長時代だったのである
こんなに金の値打ちが変わった時代を生きた人は珍しいと思う。
ちょうど我が家の土地を買って家を建てる頃は『所謂バブル期』で、
賃上げ率は20%以上だったので、給料は4年で倍になった。
同じように土地の値段も上昇したのである。
土地を買い、家を建てようと思った時の給料は15万円ぐらいだったが、
その支払いが始まるころには30万円ぐらいになっていた。
そう言う意味では、結構上手く回転したのだが、
生活は苦しくて貯金などなかった時代なのである。
幾らか金に余裕が出来たのは子どもたちが大学を卒業して、
『金が要らなくなってから』である。
兎に角、「給料100円時代」から「給料100万円時代」を生きたので、
これは1体何倍になったのか?
あまりにも大きくて、計算する気にもならないのである。
そんな時代を生きてきたので、『金に無関心』になったのだろうか?
★私自身はホントに金に無関心で、カネや家計は一切家内任せで今もそれが続いている。
90歳代になってもそれは続いていて、ホントに金には無関心なのである。
所謂、年金生活者なのだが、家計は年金内で賄えているのだが、
そのほかに『金を使うこと』が殆どない。
最近は仮に金を使っても1万円を超えることがない。
たまに行くゴルフも昔と違って1万円は掛からない。
そんなことだから、どんどん『金に無関心』になってしまう。
この調子では、たいしてない預金だが、減ることはなくそのまま残して、一生が終るのだろうかなと思っている。
そんなことだから、預金や保険のことなども全くアタマにはなくて、
どんどん忘れてしまうのだが、
どんどん退化する記憶力がそれに拍車をかけている。
高齢者所帯の平均貯蓄額が出てたが、約2400万円が平均だとか。
★ 91歳でこうだから、若しもこれから先、5年も生きたらどうなるのだろう?
若し今後、お金が要るとしたら『老人ホーム・介護施設』の費用なのだろう。
これにはお金が要るのかも知れないが、何とかなるだろうと思っている。
ホントに、今後どうなっていくのだろう?
ただ、お金に無関心の生活は、幸せと言えるのだろう。