★ KAZEの機関誌・276号が送られてきた。
私はいまも 現役のKAZE会員 なのである。
Kawasaki Amusing Zone for Everybody その頭文字をとってKAZEという。
当時の各社のユーザークラブはHART も YESS もそうだったし
カワサキの正規特約店をARK (Authorized & Reliable shop of Kawasaki)
と言ったりしていた。
そんな言い方が流行った時代だったのだろう。
KAZE もARK も私が国内担当時代のスタートだが、
それは1988年のことだから33年も前のことなのである。
今月送られてきたKAZEの機関誌は、
若い頃・仙台で東北6県を担当してた頃の『三陸の海岸』や『蔵王の山々』などの想い出いっぱいの記事が載ってたので、
何となく現役時代を思い出したのである。
特に蔵王は山形県側でモトクロスがあって、
山本・歳森・岡部・梅津・星野たちと この蔵王の道を走ったので、
本当に懐かしいのである。
★33年経つとKAZEの機関誌も立派になるものである。
今は全てのページがカラーになった。
1988年の一番最初は、こんな立派な機関誌ではなくて、
寄せ集めのバラバラの記事を封筒に入れて当時の特約店ARKに送ったのが最初なのである。
当時はHART やYESSなど各社にユーザークラブもあったのだが、
いま残っているのはKAZEだけなのである。
なぜ、KAZEだけが残ったのか?
『年会費3000円を頂く会員カードは、JCBカードとの提携にしよう』という私自身の発案が寄与しているのは間違いない。
なぜ、そんなことを考えたのか?
『常に仮説と仕組み』で物事を考える私の発想によるものだが、
それはどんな仮説だったのか?
当時、ホンダさんのHARTは、公称10万人の会員と言われていたのだが、『そんなにいるはずはない』と私は思っていた。
年会費を取る限り、1年後には必ず期限が来る。
10万人も会員がいたら1ヶ月に1万人近い会員の期限が来るのだから、
その月に1万人を集めない限り10万人は維持できないはずである。
そんなことは如何にホンダさんと言えども無理だ と思ったのである。
後でお聞きしたらHARTの会員の『延べ人数』だったのである。
KAZEの会員カードをJCBカードにしたら
『止め難いはずだ』という仮説でJCBと提携をしたので、
カッコよさもあったが、実質的な会員確保対策だったのである。
その後の実績は、期限が来ても止める人は10%で、90%は自動更新だったから、実質的に最高55000人まで増え続けたのである。
★ 私の物事に対する取り組みは常に『仮説』からスタートして
『仕組みで仕上げる』ようにしている。
33年前のユーザークラブKAZEの発想もそんな仮説と仕組みで成り立っている。
今は何人の会員さんがいるのだろう?
その機関誌も立派にはなったが、基本的な仕組みは33年前と一緒で、
『新しい機能』が入っていないのは残念である。
このスピードあふれる『ネットの時代』に
現在の二輪の販売網も、販売方法も、KAZEの機能にも、
もう少し『ネットの力』を利用することが出来ないのだろうか?
KAZEの会員さんは『for Everybody』で『for Kawasaki』でもないし、
別に二輪車を持っていなくてもいいのである。
だから『88歳の私』でも現役会員になれているのである。
『ネットの力』を利用したら、
よりオモシロい二輪業界になるのにといつも思っているのである。