★ ツイッターにこんな紹介が流れた。
『SPA直入 オープン30周年』を機にドローンでの空撮を行ったとか。
1990年4月15日、オープンの日の私の日記には
『一生でこんな満足感に浸れる日は日はそうないと思う』と書き出している。
SPA直入は亡き岩崎茂樹と二人で創り上げたサーキットなのである。
現役時代、いろんな新しいことに挑戦したが、
その筆頭に挙げるとすれば、それはSPA直入かも知れない。
川崎重工業にとっても『サーキット建設』などはじめてのことであったし、
これを担当した建設会社もその経験などなかったので、
建設案の設計図の基本は『岩崎茂樹』が一人で創り上げたものなのである。
二人ともレースには経験があったので、何となくイメージだけはあったが、
それを現実に造るには、具体的な構想が必要なのである。
『一般ライダーが走る』日本で初めてのサーキットだったので、
特に安全面を考慮して、カーブの連続は『上り』とし、
距離は短いが、コース幅は鈴鹿と同じ、
セーフテイーゾーンは思い切り広くとっている。
★SPA直入スタート以来30年、
ずっとこのコースを担当してきた『林英治』くんがFacebook に、
『上空からの眺めがこんなに綺麗だったとは感動です』と書いている。
その空撮動画はこちらだが、2分少々ですので、
是非動画で『SPA直入』を走った気分になってみて下さい。
★ その動画の画面を切り取ってご紹介してみます。
大分県の南西、久住連山の大自然に囲まれたSPA直入は
1周1430m、高低差21.2メートル9つのコーナーで
構成されるロードコースです。
『SPA直入』の名付け親は、岩崎茂樹なのだが、
『スパ・フランコルシャン』に因んでの命名なのである。
ピットエリアからスタートして、
第1コーナーは、40R
第2コーナーは 50R
第3コーナーは60R
この辺りから緩やか登りになる
第4コーナーは40R
この辺りの上りはきつい
第5コーナーも上りが続いて、40R
第6コーナーは45R
第7コナーはヘアピン、22.5R
因みに、鈴鹿のヘアピンは20Rと言われている。
第8コナーは84R
そして最終コーナーは50Rの9つのコーナーで構成されている。
そして 420メートルのストレートと続いている。
★ ご覧頂いたらお解りのように、周辺の久住連山の景観は見事だし、
よく手入れされていて『日本一美しいサーキット』と言えるかも知れない。
このサーキットを企画立案した私にとって
30年経った今もこんなに綺麗に維持されていることは嬉しいことである。
かって『SPA直入』については何度かブログにアップしているのだが、
『SPA 直入と樋渡平雄さん』と題してこんな風に書いている。
岩崎茂樹が造り樋渡平雄が育てた『SPA直入』と言ってもいいのである。
彼がSPA直入に懸けた思いは、スタート以来ここにいた今の林 英治くんに引き継がれている。
こんなサーキットに仕上げていったのが、樋渡平雄さん と言っていい。
彼がスタート以来、このサーキットに注いだ愛情は並大抵なものではない。
長いカワサキでの生活の中で「一緒に仕事をした仲間」も多いのだが、
「一緒に仕事をした最右翼」の一人に樋渡さんは上げたいのである。
30年経って、そんな樋渡さんももういない。
その頃からSPA直入をずっと担当してたのが、今の林英治くんである。
当時はパリパリの現役ライダーだったのだが、
30年経って、お幾つになられたのだろう?
30年前、私も未だ57歳、懐かしく楽しい想い出なのである。
『樋渡平雄さん』佐賀県の出身なのである。
珍しいお名前だと思っていたのだが、
佐賀県には『樋渡さん』多いのだろうか?