昨晩は当会の月例会
今月は渡辺健人と稲熊智 2名の先生から症例提示。
渡辺先生からは顎関節症2症例の提示があり
機能運動の診断からスプリント治療での調整法と咬合調整について
症例の問題提起をあげていた。
自身で咬合器にマウントされており、彼なりにいくつかの考察をしていた。
粗削りだが症例に対して実直に向き合っている姿勢が分かる内容であった。
稲熊先生からは、咬合崩壊が進んだ高齢男性への咬合再構成についての問題提起。
近年、彼のスライド構成は非常に質が高く、また考察も洗練されている印象がある。
そして今回も同様であった。
症例はどの先生でも遭遇しそうな、
欠損を伴う咬耗・摩耗が進んだ咬合崩壊が進行している、いわゆる難症例。
歯科医によって治療計画は多岐にわたるので、いろいろな意見交換が行われた。
また私からも、重度の顎関節症に対する治療ステップについて
症例でその手順を提示した。ウェブで先だって提示した症例(Vol.68)の全貌である。
今回も充実した例会であった。