日の本の国
01 焦れおり燭光いまだ見えなくて原発の闇日の本乱す
02 夜が過ぎ朝の光はさし来ても晴らせぬ闇はこの国の上
03 無期の闇知りつつ魑魅や魍魎は政治ゲームを飽まず続けて
04 受け継いで受け継がれした道の上不浄の負債次代に渡す
05 我が生を受けし伊方も原発の施設は邑を支配してあり
06 一瞬のひかりのために人は生き与えて受けて一期のうちに
07 衣類出し広げて畳みまた収め婦人はなすか一生仕事
08 痴呆症進めど母は思うのか箪笥の番は我が事として
09 時脚は年経るごとに奔り行き畳まれていく年波のうち
10 一葉に人の命は納まれり読経の内に風は過ぎ行く
ついでにツユクサ画像を出します。