七回忌
部屋の中飾る写真に在りし日の時をとどめて満面の笑み
生きてきた歴史を秘めるかんばせに安らぎ受けてはや七回忌
巡る日は夢幻の世界奔り行く七つの年は瞬時に来たる
篁のごとく行き来を繰り返し異界通信折にふれ聞く
乗り継いで帰りし邑は濃い霧の幕の向こうにそっとたたずむ
棄てられたように静かな集落を囲む道路は新らしけれど
霧を抜け帰り着きたる育ち家に待ち人不在つのる寂しさ
宇和の海見下ろす墓所にたたずめば空晴れたまま小雨そぼ降る
棄てたのか棄てられたのか古里は世過ぎ身過ぎの道筋離れ
一抹の寂しさ孕み帰り着く梅雨のさなかの京の都に
一首ごとに胸板が痛いほど揺すられる真に
迫った歌ですね。
これから一首ごとに感想を書きたいと想っていますが
ご無沙汰をお詫びします。
もう7回忌ですか。
早いですね。
何時までも心の底に生きて居るお母様だけに
声を聞いたり触れ合うことも出来ない寂しさを
察します。
お母様の息吹を歌に詠んでおいてください。
暑いので疲れを取りながら美味しいものを
食べて体力を戻してくださいね。
あずささん
心のこもったコメントありがとうございました。
歌はなかなか詠む気が起きなくてね。発想もことばも安直だし、それに連作ということを重視するあまり説明調になってしまっています。
言ってみれば、一つの歌が独立した歌としての力が弱いです。そんなこともあり、次には詠み方を変えなくてはならないなーと思案している所です。
書かでもがなのことですが父親が七回忌、母親は3年後に七回忌です。母の法事もしっかりしたいですね。
それではまた・・・。お元気で。暑さに気を付けてくださいね。