如月の宴
如月の浅きに命噴きあげて春を引き連れ桜花咲く
咲き乱る定めのままの繚乱に酔いを宿して見つめるばかり
桜花限りに咲いて誘いおり狂いをはらみ人の行き交う
如月の花の下にて望の日に歌びと詠うこの世分かつと
夜の花あやかし色の手引きして幻見せるこの世あの世の
咲き誇る春の如月営みは急ぎに急ぎ弥生を待たず
如月の内に散り敷き還りゆく常世めざせよ花の筏よ
ひらひらと風の誘いのまま散りて花の饗宴ひととせ終わる
花おわり落魄の身のよるべなさ我が身に積る花の残骸
年一度嵐のように通り過ぐ狂いの季節あまりに急ぎ
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