帰省
父母も逝きたまさか思う古里は手招き続け人を待ちおり
育ちいし生家に向かう細道に雑草あふれ行く手を阻む
寸毫の流れに道も消え果てる時の重さと残酷教え
父母作り麦芋植えし山畑は森に変わりて時の狼藉
イノシシもマムシも多し森の中我が耕せし残滓も留めず
学齢に満たずに手には鍬や鎌骨身のつらさ思い出のうち
一炊の夢にもしかずちちははの開けき畑元に還りて
空の下山の高みに段々と芋麦植えし頃もありやと
時代とはかくも変わりし一代の事実もおぼろ消え去るばかり
古里はただただよわい重ね着て時の跋扈に捉われたまま
驚きと懐古の帰省だったのでしょうね。
お歌から悲鳴のようなお気持ちが伝わってくるように思え胸が痛みました。
でも行かれてよかったと思います。そこからの出発があると思うからです。
歌は難しいと思いますね。
主催者からはすごい批判で厳しいですよ。
言葉の使い方がなってないとか、これは歌ではないとかね。でもまあ続けます。迷いつつですけどね。